日本人の身長が低くなった原因は低体重児(新生児)

おしゃぶりは赤ちゃんの成長に悪影響を及ぼす
平成30年2月20日火曜日の産経新聞生活欄よりです。
昭和55年以降生まれで顕著に日本人の身長が低くなったというデータが出たそうです。

衛生状態の改善と共に長期にわたって伸びてきた日本人成人の平均身長が昭和55年(1980年)生まれ以降、縮む傾向にあることが、国立成育医療研究センター研究所の森崎菜穂室長らのチームの調査でわかったそうです。
300万人を超える身長データを分析し、専門誌に論文を発表した。

平成8年(1996年)生まれの平均を見ると、男性はピーク時に比べ0.64cm、女性は0.21cm低い。
差はわずかだが低下傾向ははっきりした。

身長が低くなった原因は明らかではないが、低身長では

昭和55年ごろから深刻化した健康関連の問題に、体重2500グラム未満で生まれる「低出生体重児」の急激な増加が有る。
低体重で生まれる成人後の身長が低い傾向があることは過去の研究で示されているため、チームはそれが原因の一つになっている可能性もあると指摘している。

日本人の成人の平均身長は過去約100年で約15cm伸びた。
公衆衛生や国民の栄養状態の顕著な改善によるとされる。
近年は伸びは止まっているのではないかという指摘があったが、詳しい分析は行われていなかった。

チームは昭和44年~平成8年に生まれた男女約315万人分の成人後の身長データを含む約80の研究を詳細に分析した。
すると、平均身長のピークは男女とも昭和53~54年生まれで、男性は171.46cm、女性は158.52cmとわかった。
男女とも55年生まれから少しづつ低くなり平成8年生まれは男性170.82cm、女性158.31cmだった。

一方、厚生労働省の人口動態統計によると1970年台後半に5.1%だった低出生体重児の割合は2007年には9.7%とほぼ倍増加している。
平成30年2月20日火曜日の産経新聞生活欄より。

リンパ漏れの原因は手術中の結紮、電気メスで凝固後の再開通

70歳の妻は2ヶ月前に卵管癌で標準手術(子宮と両側の卵巣卵管及び大網の切除)を受けました。
リンパ節転移が多数あり、リンパ節を115個切除。ステージIIIaの漿液性腺癌の診断で術後化学療法でTC療法(パクリタキセル+カルボプラチン)を行っています。
術後からリンパ液が腹部に漏れて止まらず、苦しんでいます。
主治医からは様子を診るしか無いといわれていますが対処方法はないでしょうか?

卵管癌標準治療後にリンパ液漏れが止まらない

卵巣がん、卵管癌の手術において、骨盤、傍大動脈リンパ節郭清は、手術部位がお腹全体に拡大され、
手術時間も長くかかるため、術後合併症が多くなります。
代表的なものは腸閉塞とリンパ漏れです。

リンパ漏れは手術後1ヶ月の時点で経腟超音波検査を行うと、量の多少はともかく100%近くにみられますが、大量のリンパ液貯留は5~10%です。
特にリンパ節転移が複数陽性であると、この頻度はより高確率です。
リンパ漏れの原因は、手術中に結紮(糸で縛る)、電気メス(焼灼術)で凝固するなどしたはずのリンパ管の再開通です。

リンパ管が自然に閉じない場合は?

大量のリンパ漏れがあっても大部分は3ヶ月程度のうちに減少しますが、1~2%は3ヶ月たっても治まらず、腹部膨満感、食欲低下、そして早期再発したのではないかという不安に悩みます。
さらに脱水、栄養不良、足のむくみ、また血栓症の発症など重症化するので、2~3週間ごとに腹壁を穿刺してリンパ液を排出します。
通雨情は三ヶ月ぐらいの間に、貯留するリンパ液の腹圧でリンパ管は自然に閉塞して事なきを得ます。

極めて稀なことですが、4ヶ月以上経つのに改善しない場合はリンパ漏れのあるリンパ管を同定しそれを再回復して結紮することも有ります。

平成30年2月20日火曜日の産経新聞生活欄、癌電話相談より。