余命1、2ヶ月なら4割が緩和ケア希望

公開日: : 療養病棟、療養型病院

緩和ケアとは、癌の末期など死をさけられない病気の患者とその家族に痛みや苦しみを和らげることを目的とするケアのことです。
痛みや食欲不振、全身倦怠感、呼吸苦など身体的な苦痛だけでなく、悩みや不安、生きがい喪失といった心の症状を緩和するため、医師や看護師、ソーシャルワーカMSWなどがチームとしてケアにあたる。

日本ホスピス緩和ケア研究振興財団の平成24年の意識調査によると、末期がんで余命1~2ヶ月になれば、自宅で療養し、必要になればホスピス病棟や緩和ケア病棟に入院したいと回答した人が38.7%(約4割)もいた。
しかし、厚生労働省の人口動態統計によると、がんを患い、自宅や緩和ケア病棟で23年に亡くなった人はそれぞれ8%程度。
ほとんどの人は緩和ケアを受けることなく病院の一般病棟で亡くなっている。

原因のひとつに提供施設の不足がある。
緩和ケアを導入する施設は急増しているものの、日本ホスピス緩和ケア協会によると、昨年平成26年11月現在で緩和ケア病棟は321病院。
病床数は6421床にとどまる。
また、緩和ケアチームも215箇所にとどまっている。
地方病院では専門知識や技術を持つ、医師や看護師が不足し、緩和ケア病棟を新設しても医療スタッフが集まらないという事態も生じているという。

以前緩和ケアの療養型病院で働いていましたが、療養病棟は常にいっぱいで入りたいからといって入院できません。
療養病棟は、気管切開や障がい者など、ADLが最高得点で点数が高く取れる患者を長期入院する傾向にあります。
儲かる患者を入院させないと病院もやっていけないからですね。
ADLが満点の患者は家に帰れません。
死ぬまで病院にいるわけですからベッドも空きません。

働く側としても、閉鎖感がある非常に仕事がしにくい、働いている人たちの性格も悪い場合も多く、
私は緩和ケア病棟を持つ病院に入院したくはないなと思っています。
やっぱり、地域医療を頑張る病院、頑張るクリニックの先生や看護師と一緒に自宅で最後を迎えたいですね。

緩和ケアで寿命が伸びる
苦しまずに死ねるかが重要

関連記事

緩和ケアで寿命が伸びるのは痛みを取るから

緩和ケアで寿命が伸びるのは痛みを取るから

要町病院の吉澤先生。 早期から患者家族

記事を読む

no image

理想的な患者とは痛いとき痛いという人

医療を提供する医者の意見がテレビでやって

記事を読む

no image

低栄養で床ずれで入院の対策に栄養士の訪問指導

管理栄養士の訪問指導は介護保険サービスの

記事を読む

no image

中心静脈、経鼻胃管でチューブから感染で敗血症で死亡も

過剰な胃ろうの拒否反応に困惑も。 胃ろ

記事を読む

no image

死亡率の高い療養型病院の終末医療の印象

いつかの話ですが、仲良くなったあるデイサ

記事を読む

no image

老人ホームの認知症トイレの気づきと誘い方

認知症の人のケアで難しいとされるのが排泄

記事を読む

no image

違法だった人工呼吸器の取り外しができるようになるかも

治療を尽くしても回復の見込みがなく、死期

記事を読む

no image

死亡退院や死亡entのお見送りの大事さ

終わりよければすべてよし、お見送りの大事

記事を読む

no image

胃ろうで吐く、小腸チューブで注入量を減らすと安定

穏やかな最後を看取る 胃ろうを作っても

記事を読む

no image

認知症はオムツの尿量と時間帯でトイレに誘う

ここまでする必要ある? ここまでできる

記事を読む

no image
ジョガーズフットのICD10はない

ジョガーズフットのICD10はない 同義語 足神経炎 とかになるけ

透析前の準備セット
注射とHIF-PH阻害薬院外処方どっちが赤字?

人工腎臓でHIF-PH阻害薬を院外処方箋すると人工腎臓の金額が下が

no image
実際の現場対応。他の感染症と診断して新型コロナ疑いを消す

新型コロナウイルス疑いの実際の現場対応はこんな感じ。 保健所はま

動悸のナツメグ中毒 5g以上で危険
約8時間後に嘔吐、震え、幻覚症状、興奮、動悸のナツメグ中毒

ナツメグはニクズクの種子を乾燥させたもの。 一度に大量に摂取すると、

水を飲むだけでめまいが治る、原因は習慣か?
水を飲むだけでめまいが治る、原因は習慣か?

前回の記事に続き、めまいが簡単に治る方法です。 まっすぐ歩けない

→もっと見る

PAGE TOP ↑