糖尿病合併症を食い止める網膜症。視力を保つには?
糖尿病が起こってから10年20年は自覚症状に乏しく、視力が低下したときには進んでいる。治療を受けるタイミングが難しい病気。
光は角膜を通り水晶体を通り奥にある網膜に当たる。
物を見るための神経が全体に広がっている。
眼底写真を見ると、細い血管が無数に伸びている。
これらの血管が障害を受ける病気で両方の目に起こる。
網膜症はこんな病気
細い血管の壁がもろくなって出血が出てくる。
まんなかに障害が起こらないと自覚症状が出にくい。
その間に進行してしまう。
進行度1、自覚症状無し
小さい出血点
眼底検査を年1回~3ヶ月に1回
進行度2、自覚症状がない人が多い
赤い斑点は出血 白い部分は網膜の血管の閉塞
眼底検査を1~2ヶ月に1回
進行度3 著しい視力低下
網膜にはない病的な血管=新生血管。
結合組織を伴った増殖膜。
増殖膜が網膜を引っ上げる、けん引性網膜剥離。
眼底検査を2週間~1ヶ月に1回
硝子体出血
境目にでる新生血管はもろいので、いきんだり、ぶつかったりしただけで目の中に出血する。
虫が飛んだみたいに重篤なひぶんしょうになり見えなくなる。
網膜が剥がれることがある
増殖膜が縮む、網膜をけん引してはがす。
剥がれると栄養がもらえなくなるので重篤な視力障害が起こる。
眼底の検査をすることで発見できる
糖尿病と診断されたら年に1回以上。
網膜症と診断された場合は、病態に応じて治療しなければならない。
糖尿病性網膜症の治療法
血糖値を下げる
日本糖尿病学会 HbA1c 7%未満を目指しましょう。
リスクを下げることが出きる。
レーザー治療(光凝固)
出血を止め、血管が閉塞した領域を固めること。
オウハン部の機能を保つ。
新生血管の発生を抑える、出てきたものを退縮を目指す。
95%以上失明をとめられる。
ポイントは適切な時期に行うこと。
硝子体手術
増殖膜を取ってしまう、濁りを取る。
血液吸引と増殖膜切除。
網膜は傷つけない。
0.5以上の視力に戻るのが5割~6割ぐらい。
0.1以上の視力に戻るのが8割ぐらい。
リスクは技術的に難しい手術であり、
特殊な緑内障を伴う場合もある。医師と相談しながら行う。
網膜症ならば、糖尿病の治療、内科と眼科の連携が大事。
糖尿病眼手帳で内科と眼科の情報共有が大事。
眼科健診が大事。