幼児は身体能力が低く、とっさに身をかわせないので、
他人の指やボールを避けきれずに目に当てたり、遊んでいて砂が目に入ったりしやすい。頭が大きいため、バランスを崩して転び、物に目をぶつける場合もある。
応急手当したらその日のうちに眼科を受診したほうがいい。
幼児が目にけがをした時の初期対応
- 打撲した時は濡れたガーゼを軽くあてて冷やす。強く圧迫しない
- 目に異物が入ったら、水などで洗い流し、眼科に受診を急ぐ
- 負傷の瞬間を見ていなければ、ガラス片や先にとがったものが落ちてないか確認する
- 薬品類は容器ごと持参して受診する
目に砂などが入ったらまず水道水で洗う
何十秒も洗うと目を守る粘膜層まで流れ落ちかねないので軽く洗うだけでいい。
水で洗いにくい場合は刺激の少ない使いきりタイプの目薬を使う。
目の打撲は清潔なガーゼで冷やす
目の周辺に打撲による腫れや出血があり、
痛がるときは水で濡らした清潔なガーゼを当てて冷やす。
けがの具合によっては圧迫すると傷が酷くなる恐れがあるので、軽くあてがう程度にする。
本人が傷みや見えづらさを訴えなくても眼球に傷がついている場合もあるので目をこすらせない。
目の異常に気付くためのポイント
- 片方の目が上下左右にずれていたり、視線が合わずどこを見ているかわからないときがある
- 物を見るときに頭を傾けたり、横目になったりしている
- 樹の幹や人の顔を緑色に塗るなど独特な色遣いをする
診察では不詳の原因の特定や状況把握が必要だが、痛みや動揺もあり幼児はうまく話せないことが多い。
泣き止まないと涙が邪魔して目の状態を観察できないので優しく声をかけるなどして気持ちを落ち着かせたい。
けがは親が目を離したすきに起きやすいが、なるべく負傷事の状態を確認しておき医師に伝えよう。
特にとがったものやガラス類の破片で目に入って傷が深かったりすることが考えられる。
また薬品が目に入った場合はその容器ごと持っていく。
目のけがだけではなく、視力など目の異常にも日ごろから注意したい。
弱視は4歳ごろまでに発見できれば治療効果が高い。
幼児は色を見分けにくさを自分から訴えることが少ない。
物を見るときに目を細めたり頭を傾けたりしていないかなど様子やしぐさをよく観察しよう。
片方の目だけの異常は本人も気づかないことが多い。
大人の緑内障しかり。気になることがあれば眼科に行きましょう。