10年治らない膀胱炎の原因をたけしの健康の医学でやってました。
尿で満タンにした膀胱エコーで白い影。
横になって再度エコーをするとその影が動く。
膀胱の中を浮遊する粒状の遺物は便でした。
健康な人の膀胱鏡画像は澄んでいて視界が開けている。
だが、問題の患者の膀胱鏡画像は小さな浮遊物で濁っていた。
反復する膀胱炎の原因は大腸憩室炎
大腸憩室炎は腸壁の一部が袋状に飛び出して便などが詰まって炎症が起きる病気。
この10年治らない膀胱炎の患者はS状結腸に憩室炎ができていた。
そのS状結腸の炎症が大腸の裏側から膀胱に癒着し穴が開き繋がり瘻の状態になった。
尿道からおならが出るのは、大腸のガスが膀胱に入り尿とともに出るためだった。
便が絶え間なく膀胱内に入ってくる。
いくら抗生物質を飲んでも雑菌が繁殖。
膀胱炎を繰り返す、反復するというものだった。
恐ろしい状態です。
膀胱炎患者の数万人に1人の症状らしいです。
抗生物質で治らない膀胱炎、尿道からおならがでるなどは要注意です。
ただ、反復性、難治性など抗生物質で治らない膀胱炎はいっぱいありますので、泌尿器科医の先生と相談しましょう。
単なる腸炎は基本的に投薬治療(口から飲めないときのみ点滴)で入院適応は厳しいですが、腸憩室炎は入院適応の判断がしやすいです。