前立腺肥大症レーザー手術尿道頻尿残尿感排尿障害陰茎の先端

泌尿器科で多い病気の一つに男性の前立腺が大きくなる病気、前立腺肥大症がある。
加齢で排尿障害が置き、昼から尿が出なくなって深夜にもでなくなって膀胱がパンパンになって
深夜救急病院で管を入れて道尿してもらう人もいる。
関西労災病院では最新のレーザー治療器で大幅に出血を抑えた治療をしている。

尿道を囲むため肥大すると尿がでにくくなる前立腺

前立腺は膀胱の下にある尿道を取り囲むクルミ大の器官で50歳ぐらいから大きくなり始め、前立腺の中央を走る尿道が圧迫されて狭くなり、頻尿や残尿感などの排尿障害が起きやすくなる。
60歳以上で50%、85歳以上で90%が前立腺肥大症を発症する。
軽症なら薬物治療を行うが、尿がまったくでないなど重症化すれば手術を検討する。

従来はまず陰茎の先端から尿道にカテーテルを入れて小型カメラや電気メスで前立腺に到達させ、カメラの映像を見ながら、不要な組織を削り尿道を広げる。
だが、削る過程で一部の血管を切るのは避けられないため出血量が多くなる。
血栓予防でワーファリンなどの血液を固まりにくくする薬を飲んでいる人は
大量出血に繋がる恐れがあり、手術を受けられない。

手術をしたとしても削った部分がしばらく腫れて傷むことが多く、管を抜くまでに2~3日、入院期間は1週間ぐらいかかる。

新しい手術は出血も負担も少ない

関西労災病院では2012年の12月に電気メスの代わりのグリーンライトレーザーを関西では一番早い段階で導入したそうです。
従来の手術では約1割で輸血が必要でしたが、このレーザーを使うと出血が少ないので輸血するケースはほとんどない。
血栓予防薬を飲んでいる人でも手術ができる。

レーザーを前立腺の不要な組織にあてるとあわ立つように消えていく。
レーザーには傷口をふさぐ効果もあり、即座に止血も出来る。
手術時間や約1時間。

この手術は海外ではすでに50万件以上の実績がある。
日本でも11年に保険適用され広がり始め今月1日現在で全国37施設が導入している。
ほとんどの場合手術翌日に管を抜き、3~4日で退院できる。
術後の痛みを訴える人も少ない。
今後さらに広がるのではないかと話す。

25年8/18のくらし・健康・医療欄、深化する医療よりご紹介。