妊娠しやすいのは排卵の2日前。月経から2週間、排卵日ではない
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最終更新日:2014/12/22
出産、婦人科、産婦人科 不妊向け医療情報
晩婚化などにより不妊に悩むカップルが増えている。
専門家によると、妊娠にもっとも適したタイミングは排卵の2日前。
妊娠を支援するサイトでは、月経周期をより正確に算出して排卵日を割り出そうという働きも出てきている。
月経がはじまる日から2週間前が一番妊娠しやすいや、排卵日の性交が最も妊娠しやすいと思っている夫婦も多い。
しかし、もっとも妊娠しやすいのは排卵日の2日前なのです。
排卵時に多くの精子が卵管に待機している状態が妊娠しやすい
男性の精子が女性の体内で生き続けるのは2、3日が一般的だが、なかには4、5日間生き続ける精子もある。
また、動きの早い精子は5~6時間で受精が行われる卵管に達するが、遅い場合は数日かかる。
一方、卵子は排卵後24時間しか生殖能力がない。
最近の研究で排卵の時に卵管にある精子の数が多いほど受精率が高いことがわかってきた。
排卵当日の性交では多くの精子がたどり着く前に卵子の寿命が尽きてしまう。
排卵時に多くの精子が卵管に待機している状態が望ましいという。
女性の排卵は月経周期の長い短いに関わらず、次の月経前の12~16日の間に起こるとされる。
ルナルナファミリーという、赤ちゃんが欲しいをサポートするネットサービスでは、月経周期が一般的な28日の場合、月経開始予定日の14日前を排卵予定日に一律に設定すると、
28日周期以外の場合は予測がずれることが多い。
そのため、病院での検査や市販の排卵検査薬を使い、「確定排卵日」として入力している会員データを利用し予測している。
基礎体温で無排卵が疑われるなら病院へ
一方月経周期だけをもとに排卵日を予測することに注意を呼びかける声もある。
月経があっても排卵をしていない無排卵のときもある。
月経があるからといって全員が妊娠できるわけではないので基礎体温をつけてとアドバイスしている。
基礎体温で低温相と高温相の区分がはっきりしない場合は、無排卵が疑われる。また、高温相が短い場合は黄体ホルモンの分泌異常で卵巣の働きが低下している場合もあるという。
晩婚化により妊娠しにくい夫婦が増えている。
まずは妊娠しやすい時期に性交するタイミング法に挑戦し、半年から1年で妊娠しなければ不妊を疑い、早めに受診し原因を調べたほうがいい。
平成26年10月10日産経新聞の生活欄より抜粋。
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