仕事が一段落 子供が欲しい 妊娠率の低下 卵子の老化 先天性の障害児は増加

ライフキャリアという言葉を聞いたことがありますか?
今年2月慈恵医大病院(東京都港区)の産婦人科医、鴨下先生31歳が白百合学園高校(千代田区)に通う170人を前に語りかけた。
ライフキャリアとは、仕事や家庭生活などを含めた生き方をさす言葉。

卵子の老化を知らないために不妊症に悩む患者

これから大学や仕事を選ぶ若い世代に、妊娠・出産には一定の期限があることを頭に入れておいて欲しいと思いを込めた。
きっかけは不妊症外来で耳にする、卵子の老化を知らなかったという患者の言葉。
もっと早く教えて欲しかった。

そう話す多くがキャリアを積んできた30代後半から40代後半の女性だ。
35歳を過ぎると妊娠率は急速に低下するが、こうした女性たちは、ようやく仕事が一段落し、子供を持ちたいと思ったときに初めて現実を突きつけられている。

鴨下さんが慈恵医大病院と関連の不妊治療施設に通う不妊症患者425人を調査したところ、35歳以上で妊娠率が低下することを知ったのは、7割近くが子供を欲しいと思ってからで、学校の授業で習ったのは6%にとどまった。
年齢に伴う妊娠率の変化を教える必要があるのかという問いには、「強く思う」「必要と思う」は9割をこえた。

参考資料はちゃんとしたデータではありませんが、現実を伝えるためです。

女性の年齢による妊娠率の低下

25歳のに比べて、35歳で1/2、38歳で1/4、40歳以上で1/20以下。

参考資料:http://www.geocities.jp/doku_motti/clinical-questions/Q12.html

先天性の障害を持つ子供が生まれる年齢による確立

ダウン症の場合は、20~24歳の母親なら、1352人の赤ちゃんのうち1人の割合、
35歳なら365人に1人、45歳なら32人に1人の割合でダウン症の子供が生まれます。

障害をもつ子供が生まれる確立が高くなる理由は、
年を取ると卵子も精子も劣化するから染色体の異常が発症しやすいため。

参考資料:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q105266355

現に障害児は年々増加しています

ダウン症に該当するならば■図表2―4 年齢階層別障害者数の推移(知的障害者・在宅)の17歳未満を見ると右肩上がりに年々増えている。
17歳未満の知的障害者はほとんど先天性のもの。
高齢出産が増えているのが原因のひとつと考えられる。

参考資料:障害児・者数の状況 – 内閣府

鴨下さんの授業では、妊娠や出産に関する基本知識はもちろん、過度のダイエットやひどい月経痛を放置しないことなど、普段から自分の体を大事することを呼びかけた。
生徒からは「月経があるうちは妊娠できると思っていた」
「大人になって考えればいいと思っていたけど、若いうちに知っておくことが大事」などの感想が寄せられた。
鴨下さんは、正しい知識があれば防げた不妊症がある。若い世代にもっと知ってほしいと話す。

ブルジョア向け?卵子の凍結保存という手段

未婚女性の卵子凍結は、欧米の生殖医学会が昨年以降相次いで指針を出すなど広がりつつある。
日本生殖医学会論理委員会外部委員で成城大学教授の上杉先生によると、ベルギーで21歳~40歳の女性を対象とした調査(2011年)では、3割以上が利用を考えていると答え、オーストラリアでは、一部の不妊治療施設などが25~35歳の女性にパートナーがいない場合の凍結保存を勧めているという。
同学会が指針案を作ったのも、海外のこうした流れをうけたものだ。

上杉先生は、日本人が海外で卵子凍結を考えるかもしれない。
国内での凍結を決して推奨するわけではないが、指針を機に卵子凍結のメリット、デメリットについて理解を深めて欲しいと話す。

参考:
出生前検査でダウン症や流産の危険性を調べる検査について考える
妊娠、出産を望む、がん患者の治療についてNHKニュースの感想