妊娠しやすい体作りと食生活

公開日: : 最終更新日:2014/12/22 出産、婦人科、産婦人科

子供が欲しいと思っている人はなるべく早く不規則な生活を見直し、妊娠しやすい体作りに取り組もう。
バランスのとれた3度の食事や早寝、早起き、適度な運動といった健康的な生活を送ることで卵巣の働きがよくなり、卵子や精子が元気になるという。

不妊治療は夫婦で行うもの

平成26年8月1日、東京医科大学病院で開催された市民公開講座「頑張れ!妊活」。
不妊治療での漢方活用法について紹介されたほか、不妊治療経験のあるロック歌手、ダイヤモンドユカイさんが「治療は夫婦で行うもの。男性不妊について知らない人がまだ多いが、男性も恥ずかしがらずに検査を受けてほしい」と訴えた。

同講座で、「生むための体作り」について話した産婦人科」「佐藤病院」の佐藤雄一院長は、「いずれ子供が欲しい」と考えているのなら、10、20代の頃から体作りに取り組むべきだと力を込める。
結婚後、不妊治療を行う際も治療と並行して体作りに取り組むことにもなる。

体作りの基本

体作りの基本は、栄養バランスの良い食事を朝・昼・夕と規則正しく食べることです。
心身を健康に保ち、卵子や精子の質を高めるにはタンパク質・炭水化物・脂質・ビタミン・ミネラルの5大栄養素が必要となります。
これらの栄養素を食事からとることが基本で、肉や魚、卵、大豆製品、乳製品、野菜、海藻類、果物、ご飯やパンなどをバランスよく摂取するのが大事です。

ビタミンDの接種も有効

ビタミンDが欠乏したり不足したりした場合、

  • 卵胞発育や妊娠率が低下
  • 着床障害の可能性が高まる
  • 不育症のリスクが上昇

などが報告されているといいます。
妊娠後、母体と胎児の健康を維持するためにもかかせないです。

ビタミンDを多く含む食べ物は、サバやサンマ、イワシ、マグロ、煮干し、卵黄、シイタケなどです。
良質なたんぱく質も同時にとれる和食がお勧めです。

睡眠も重要

卵巣など臓器の働きを高めるには睡眠中に出る成長ホルモンが不可欠。
さらに、「早寝、早起き」の生活リズムを守ることで、卵巣の機能低下につながるストレスが緩和され、月経サイクルも乱れにくくなる。

適度な運動

適度な運動も生活の中に取り入れる。
運動で体に筋肉がつけば、血行がよくなり臓器の働きが高まる。
逆に筋力がないと出産時の負担も大きい。
週に2~3回、1回30分~60分程度のウォーキングや水泳などで体を動かすのがお勧め。
運動はストレス解消にもつながる。

禁煙

妊娠を希望した時すぐにやめたいのが喫煙。
たばこの煙は、卵巣機能低下、精子数の減少、流産リスクの上昇などをもたらす。
受動喫煙も有害。夫婦ですぐに禁煙に取り組むべき。

妊娠しやすい食生活

  1. 精製度の低い炭水化物をとり、精製度の高い炭水化物を減らす
  2. 不飽和脂肪酸を多くとり、トランス脂肪酸を避ける
  3. 植物性たんぱく質を多くとる
  4. 葉酸と鉄分を含むサプリメントを摂取する
  5. コーヒーや紅茶、アルコール、砂糖入りの清涼飲料水は控える
  6. BMI(体格指数=体重「kg」を身長「m」の2乗で割った数)を20~24に近づける

精製度の低い炭水化物

精製度が低い=消化吸収に時間がかかる炭水化物。
ゆっくり消化吸収され、食後血糖値もゆっくり上昇するような炭水化物をとる。
たとえば、全粒のパンやミューズリ、オートミールと書かれている。
パンや白米(砂糖や白米・小麦粉)は消化が早いので食後血糖も上がりやすい。
玄米・野菜・全粒粉など、消化に時間のかかる炭水化物がおすすめということ。

不飽和脂肪酸を多く含む食べ物

不飽和脂肪酸は血中の脂肪の量を調節する働きがあります。
一方、オリーブオイル、脂ののった魚などに多く含まれます。
トランス脂肪酸は悪玉コレステロール、動脈硬化、不妊などの原因にもなります。
たとえば、マーガリン、ファーストフード、インスタント、レトルト食品に多く含まれます。
クッキーやクラッカーにもマーガリンなどが使われるのでよくないです。

植物性たんぱく質を多く含む食べ物

植物性たんぱく質は豆類に多く、、ごはん、野菜、果物にも若干含まれている。

妊娠しやすい体作りとは、人間が本来持っている「妊娠する力」を高めたもの。
元気な赤ちゃんを産むことにつながる。

平成26年8月19日産経新聞の生活欄より参考にしました。

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