成長期の鉄不足、女子高校生アスリートの貧血

公開日: : 最終更新日:2017/12/27 出産、婦人科、産婦人科

高校3年生17歳、軽いジョギングでも息が上がるようになった。
次第に顔色が悪くなり、西別府病院スポーツ医学センターを受診。

急な体力の低下は鉄欠乏性貧血

血液検査の結果、血中のヘモグロビン濃度が1デシリットルあたり7.6グラムで、一般女性の基準値(11~15グラム)よりも低かった。
肝臓に蓄えられた鉄分「フェリチン」も生活に支障が出る基準値を大きく下回り、高校生アスリートに多い、「鉄欠乏性貧血」と診断された。

筋肉量が増え、体格が大きくなると血中のヘモグロビン濃度が低下。
酸素運搬機能が落ちて、酸欠状態になり体の動きが悪くなる。
月経のある女子の方がなりやすいが、男子にも起きる。
冬の筋力トレーニング強化や食事の量を抑えていたことが引き金になったようだ。

「頑張りが足りないんじゃないかなかったんだ」と胸のつかえが取れた。

アメリカなどは栄養素確保のため主食の小麦に鉄分を加えている。
また海外選手はピルを飲んで月経量を減らしていることが多く、鉄不足になりにくい。
貧血が重症化すると食事療法だけで回復させるのは難しい。
貧血の治療方針に沿い錠剤や注射で鐵を補い、正常に戻るまで3~6ヶ月かかる。

成長期の鉄不足は見落とされがち。
急にパフォーマンスが低下した生徒がいたら鉄不足を疑って欲しい。

読売新聞の医療ルネサンス欄より。

スポーツは、才能のある人に努力しても勝てない、
ライバル、競争で勝つこと負けること、無駄な努力が結果に結びつくわけではない、
など生きるための努力と目標を子供の頃から学べるいい分野だと思います。
自分の体のことなども子供のうちからよく知ることでベストパフォーマンスを発揮して欲しいと思いますね。

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