子宮頸がんⅡa期の治療法とⅡb期の手術合併症

質問

48歳の女性です。
子宮頸がんⅡa期と診断され放射線治療を行う事になっています。
手術という選択肢はないのでしょうか。

回答

子宮頸がんⅡa期の場合、手術を勧めるか放射線を勧めるかは微妙な問題です。
がん研有明病院では平成19年以前はⅡa期よりも進行したⅡb期は手術対象からはずして放射線を勧めることとしました。
理由は放射線治療に抗がん化学療法を併用する治療、
同時併用化学放射線治療=CCRTで手術と同じぐらい治るのではないかと期待できる事、
Ⅱb期に手術を行うと手術の合併症・後遺症がより早期に比べて高頻度に出やすいことです。

Ⅱa期の場合でも、がんが子宮頚部の前壁に浸潤してくる場合は手術の合併症、
たとえば膀胱膣ろうが比較的多い為、最近は手術より放射線を勧める事が普通です。
手術がいいか、放射線がいいかはいつも議論になり、
婦人科と放射線科でも意見がわかれることがよくあります。

質問

私の場合手術が適応なのでしょうか?
後遺症が心配です。

回答

Ⅱa期までの場合、年齢が50歳未満で手術が困難な合併症がなければ手術を優先して勧めています。
がん研有明病院で行う骨盤神経温存広汎子宮全摘なら80%の患者さんは3週間で、
95%の患者さんは4週間で排尿障害から回復し、日常生活に戻れる為です。

手術の後遺症である排尿障害、足のむくみなどは確かに問題ですが、
手術後の時間の経過とともに改善します。
足のむくみは手術後に放射線を照射しなければ軽いむくみが15%に認められるぐらいです。

産経新聞平成25年11月26日のがん電話相談から。
自分達からあまり関連性がないと思いきや、若い方でもなる病気が癌です。
ですから、アンテナを張っていろいろ情報を聞いて言葉に慣れておきたいですね。

CCRTとは

化学療法・放射線治療同時併用療法
放射線治療に加えて抗がん剤治療(化学療法)を同時におこなう方法。
化学療法・放射線療法同時併用療法の目的は、
①放射線療法に強い化学療法併用を加えることで化学療法と放射線治療のそれぞれの抗腫瘍効果で強力な治療効果を得る。
②放射線治療の効果を高めるための増感剤として化学療法を用いる、
③放射線治療との併用で根治を目指し、手術を避け、機能や臓器温存を図ることなどです。

膀胱膣ろう

膀胱と腟との間に交通(瘻孔(ろうこう))ができる。

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