アブラキサン追加ですい臓の腫瘍は縮小したが白血球が減る

すい臓がんは沈黙の臓器といわれ、若くても見つかることがあります。
見つかった頃には大抵手遅れで、周辺の臓器やリンパ節に転移していて手術で取れません。
ですから抗がん剤治療しか選択肢がないです。
見つかった頃にはまだ元気ですが、だんだんお腹が膨らんできたりしてきて、抗がん剤でだんだん体が弱ってきます。
癌は若い頃のほうが進行が早いのも特徴です。
高齢者で進行が遅ければ治療をせずともいいかもしれませんが、若ければ体にダメージを与える治療をすることになります。
どちらにしろ人生を楽しむことが一番だと思います。
ストレスなく、毎日を過ごしましょう。

64歳の女性です。
7ヶ月前にすい臓がんと診断されました。
肝臓とリンパ節に転移し、腹水も溜まっていて、ステージⅣb、余命6~8ヶ月と言われました。
ジェムザールによる抗がん剤の治療を始めた後、今年になってアブラキサンを追加しています。
アブラキサン追加2ヶ月後のCTですい臓の腫瘍は縮小し、肝臓の転移や腹水も減少しました。
ただ、アブラキサンを使い始めてから白血球がかなり減り、しばしば治療が中止になるので不安です。
治療は休み休み行っても大丈夫なのでしょうか?

回答 すい臓治療は休み休みでも大丈夫

すい臓がんに対するジェムザールとアブラキサンの併用療法は、昨年12月に保険承認された新しい治療法で、それまでのジェムザール単独療法に比べ、有効性で優れている反面、ご質問のような白血球減少のほか、血小板減少、しびれ、脱毛などの副作用が出る頻度の高い治療です。
白血球の中でも好中球が減りすぎると細菌感染を防御する能力が低下し、
なかには生命の危険を伴う感染症を併発することがあります。

体調が良好であっても、血液検査の結果でその日に治療が中止になることは比較的多く見られます。
減少の程度やパターンによっては抗がん剤の量を減らしたり、投与間隔をあけたりすることもあります。

質問 すい臓がんのそのほかの治療法は?

ジェムザールとアブラキサンの治療をいつまで続けられるか心配です。
その他に使用できる薬はありますか?

すい臓がんの治療の種類

すい臓がんに対しての保険適用となっている治療には他に、
フォルフィリノックス療法やディーエスワン療法、ジェムザールとタルセバの併用療法などがありますが、最適な投与の順番は定まっておらず、全身状態やそれまでの治療経過によって対応が異なりますので主治医と相談してください。