白血病の新しい治療法。間葉系幹細胞はドナーのリンパ球から攻撃されない

白血病の新たな細胞医療、2015年9月承認された日本発の幹細胞を使った再生医療等製品。
ただ、白血病において行われる造血幹細胞移植における合併症につかうものです。
移植後、ドナーのリンパ球により患者の臓器が障害をうけることがある。
そのときに使う製品として承認されました。

白血病とはどういう病気なのか?

血液の中には白血球 赤血球 血小板がありますが、血液を作る工場である
骨髄野中にある造血幹細胞から分化してできています。
白血病とは造血幹細胞が癌化する血液の癌。

白血病の治療法

診断時には体の中に白血病細胞が一兆個あるといわれている。
抗がん剤によって100分の1に減らすことを目指す。
抗がん剤と造血幹細胞を組み合わせて行う。
複数の抗がん剤をセットにして繰り返し何回もして治癒を目指す。
半分は治癒する。
無理と予想される場合、移植を行う。

造血幹細胞

ドナーが見つかれば、骨髄の中の細胞を根こそぎなくし、入れ替える
健康な造血幹細胞と入れ替える。
骨髄、末梢血、さい帯血を使う。
ドナーを見つけるには、骨髄バンク、さい帯血バンクを使う。
ドナーが見つかれば、骨髄の中の細胞を根こそぎなくし、入れ替える。
抗がん剤大量投与、放射線全身照射をする。ミニ移植というのもある。
造血細胞を移植する。
そうすると2~3週間で増えてくる。
幹細胞が白血球や赤血球に成長し血液が回復する状態を正着。
これが移植の最初のポイントになります。

移植直後は白血球が0.
細菌感染で敗血症など感染症に注意。
GVHDという、ドナーの免疫で患者の臓器が障害されるという合併症。

GVHDとは

造血幹細胞 危険な 免疫反応が起こることがある
ドナー由来のリンパ球が患者の体を敵とみなして攻撃してしまう。
起こると皮膚に湿疹、下痢、肝臓の機能低下、目に黄疸、重症だと多くの臓器が機能しない
治療を必要とするGVHDは3分の1 年間1200人
起こったら、ドナーの免疫力を抑える免疫抑制剤でバランスを取る。
ドナーの免疫力が強いと免疫抑制剤を追加。
ステロイドが使われる。
半数はステロイドが効かない。
ステロイド抵抗性GVHDという。
標準療法は確立されていない。多くの患者が苦しんでいる。

移植をしても3人に1人はGVHDが起こり、
ステロイドは半分の人にしか効かない。

そこで新しい幹細胞を使った治療法

適応は、白血球や悪性リンパ腫などで移植した後に起こるGVHD。
間葉系幹細胞は分化すると軟骨や骨などになる。
しかし、分化する前は局所の炎症を抑えたり環境を整えたりする効果がある。
凍結した形で病院に届く。
解凍して静脈から注射する。
炎症部位に届くことが期待される。
炎症を抑えGVHDが修復される。

ドナーのリンパ球から攻撃されない。
間葉系幹細胞の表面には攻撃されるようなターゲットの物質がないでていても少し。
そのため直ちに排除されることはない。

実績としては日本で25人に治験。
28日以降に寛解
以前は20%だったが、48%という成績だった。
重症のステロイド抵抗GVHDの患者は下痢、腹痛で 夜1日10回行くこともある
辛いものがある。
この治療をして、比較的早く改善した印象がある。

今後の課題は副反応も起きませんでした。
しかし25人の症例なので慎重に検討する必要がある
適切に溶かして投与する技術、経験が必要
当面の間は1年ぐらいは限られた施設で行われる
高額な治療になる。

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