シスプラチンとビノレルビン、術後抗がん剤の副作用が心配

公開日: : 最終更新日:2014/06/30 がん電話相談から 過去ログデータ

質問 抗がん剤の副作用が心配

70歳男性です。
2年2ヶ月前、右肺の下葉に小さな癌が見つかり、2年間経過観察をしていましたが、変化はありませんでした。
2ヶ月前の検査で腫瘍が増大していることがわかり、1ヵ月後胸腔鏡下で開胸手術を行いました。

腫瘍の大きさは30ミリ×24ミリ×10ミリ、肺がんステージⅢa、リンパ節転移が2箇所ありました。
主治医からシスプラチンとビノレルビンによる術後の化学療法薦められています。
抗がん剤の副作用が心配です。
慢性化しないでしょうか。

回答 日常生活に支障をきたすほどではありません

1ヶ月の前半は吐き気、食欲減退

腺がんでステージⅢaであれば、再発の心配があります。
術後に補助化学療法を行えば、再発のリスクが下がることがわかっており、標準的治療です。
1ヶ月1コースとして、4コースを繰り返して行うことになります。
副作用として1ヶ月の前半は消化器毒性(吐き気、食欲減退など)が強く出ます。

副作用は強くなるが慢性化することは少ない

投与を始めて2週間頃に白血球や血小板の現象が見られます。
一般的には1ヶ月ぐらいで回復し、次のコースの治療に入ります。
2回目、3回目と繰り返していくうちに少しずつ副作用が強くなっていきますが、長期的に慢性化することは少なく、ほとんどは回復します。

慢性的な副作用として、シスプラチンの神経毒性によるしびれがあり、しばらく残ることがあります。
腎臓に負担がかかった場合の腎機能低下は残ってしまうことがありますが、日常生活に支障をきたすほどではありません。

質問 分子標的治療薬は使用できますか

補助化学療法で分子標的治療薬は使用できますか。

回答 現在臨床試験中です

EGFR(上皮成長因子受容体)の遺伝子変異が陽性であれば、分子標的治療薬のイレッサやタルセバはよく効く可能性が高いと期待できます。
しかし現時点では術後化学療法として使うことは薦められません。
現在臨床試験中です。

肺がん イレッサ、タルセバ、アレクチニブ:非小細胞肺癌の治療
白血病 グリベック、スプリセル、タシグナ、タシグナ:慢性骨髄性白血病
腎がん スーテント、パゾパニブ:腎細胞癌の治療
乳がん タイケルブ:HER2過剰発現乳癌 など

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