人工膀胱以外の選択は?前立腺がん尿管がん併発の治療法

公開日: : 最終更新日:2014/10/13 がん電話相談から 過去ログデータ

質問

55歳の夫は1か月前、前立腺肥大症でホルミウムレーザー前立腺核出手術を受けました。
取った前立腺の組織から癌が見つかり、前立腺がんはグリーソンスコア3+4=7の中リスク癌でした。
前立腺部分の尿道にもおとなしいがんがあり、尿路上皮がん、グレードⅠと診断されました。
その後の生検では残った前立腺にがんはありませんでした。
また、右の尿管にも癌が見つかりました。
主治医から、開腹手術で右腎臓と尿管、膀胱、前立腺、尿道を全摘し、左の腎臓から人工膀胱を作りますと言われました。

回答

前立腺がんはグリーソンスコアが7ですから、55歳であれば全摘が標準的な治療でしょう。
尿路上皮がんは多発しやすい性質ですから、右の尿管がんと前立腺部の尿道癌は同じ種類のものでしょう。

尿管がんは取って繋いでも残りの尿管に再発しやすく、その場合は発見や手術が難しいので右腎尿管全摘術が必要です。
その後も膀胱がんが発生する危険性が3~4割あります。

核出した前立せん部の尿道にもがんがあったことを考えると侵襲は大きいですが、根治性を重視する立場から右腎尿管膀胱前立腺尿道全摘を行い、左腎臓からの尿をおなかに貼った袋に集める尿路変更を勧められているのだと思います。

質問 人工膀胱は避けたい

できれば人工膀胱は避けたいのですが。

回答 根治の機会を逃す可能性もあります

尿管がんに対しては右腎尿管全摘を行い、膀胱には再発予防の抗がん剤注入療法を行い、膀胱尿道の内視鏡検査で注意深く再発をチェックする。
膀胱に再発したら、経尿道的に内視鏡手術を行う。
前立腺がんに対してはPSA検査と定期的な生検で癌がでたら手術ないし放射線治療を行う。
という方法も考えられます。
しかし、根治の機会を逃す可能性もあります。
主治医と相談して治療法を選択して下さい。

平成26年10月7日産経新聞のがん電話相談からです。

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