肝障害、肝機能で肝がんの選択。肝切除ラジオ波移植抗がん剤

治療の進歩で生存率は上昇し、5年生存率が40%近くまで上がっている。
東京大学大学院教授肝胆膵外科 國土典宏 先生
肝臓がん患者の生存率アップは検査法、治療法の進歩、再発への対処から。

肝がん治療のガイドライン

肝障害度 軽度~中程度---------------- 重度
数    1個  2~3個         4個以上  1~3個
大きさ      3cm以内 3cm超え
治療   肝切除------------  抗がん剤  肝移植
     ラジオ波      塞栓療法

患者の状態に合わせてもっともいい治療法を選択。
肝障害 肝機能の低下の度合い 慢性肝炎 肝硬変 肝臓の病気を持っている
肝機能が低い 治療に肝臓が耐えられないと選択が必要。

肝障害度を判断する主な症状

肝性脳症

 肝臓で分解できなくなったアンモニアなどが脳に影響を起こし、日時がわからなくなったり判断力の低下。

腹水

 お腹に水がたまって膨れる。

黄疸

 皮膚や白目が黄色くなる。

全くない状態を軽度、時々あるを中程度、常にありを重度とする。
ICG検査 詳しく肝機能を見る検査。
インドシニアングリーン緑の色素を静脈注射し肝臓が取り込んで処理。反対の腕からどれぐらい残っているか。
肝機能が低いと処理能力が落ちることで血中濃度が高くなる。

肝切除

肝臓をがんを部分的にとる。現在では患者の肝機能を残して根治するように考えられている。
系統的肝切除といわれている。
門脈は肝臓に8つの枝にわかれていて8つのブロックがある。
肝がんは門脈の血流にそって転移する性質がある。
目に見える癌を取る、血液に小さな癌が残る場合がある。ブロックごとに取ることによって再発率が下がる。

肝臓の切除可能な範囲

肝障害度
正常2/3 軽度1/2~1/10 中程度1/10以下 重度0肝切除ができない
取り残しを癌をICGで光らせることで防ぐことができる。
ICGは肝細胞だけ取り込まれる 肝細胞ががんか ICG取り込むが、出すほうが遅れる 溜まる。
肝切除の前に注射したのが残っている。

ラジオ波

電磁波の一種で熱してゆで卵の白身のように癌を固める。
細い針を刺して、超音波で固める。
高齢の方、心臓に異常があって手術リスクの高い方。

抗がん剤

これまで肝がんに有効な抗がん剤はなかったが、最近ソラフェニブという分子標的抗がん剤が出た。
がん細胞の増殖を抑制したり、癌を養う血管を作らせないことができる。
肺とか肝臓の外に転移する場合有効といわれている。

塞栓療法

冠動脈塞栓療法とは、ふとももの血管からカテーテルを冠動脈の先までいれて、
抗がん剤を流して、ゼラチン粒子で動脈をふさぐ、癌に行く血行をとめる療法。
手術ができないほど進行している 肝機能がある程度保っていれば治療ができる。
回数をかけて癌を押さえていく治療法。

肝移植

肝機能低下している肝臓を正常な肝臓に取り替えるのが肝移植。
肝移植にはいくつか条件がある。
がんが1~3個 3cm以内 1個なら5cm以内
これを満たせないと、再発が多く、保険も適応されない。
65歳以下という年齢制限もある。

日本では生体肝移植が行われている。
患者の肝臓を取って、ドナーの家族などから、3分の2の肝臓をいただいて移植する。
年間500例行われており、そのうち100例が肝がんに対する移植。

肝がんは再発しやすいという性格。
治療を繰り返す長生きができる。小さいうちに早く見つけること。
再発するとかなりがっかり、希望を失うことがある。
4回切除して7年以上生存している人もいる。けして諦めないこと。
肝がん治療を諦めないこと。治療は進歩している。
B型、C型ウイルスに感染している人 リスクが高い人 早期発見
なった場合は自分のタイプを良く知った上 主治医と相談して選択してください。

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