脳転移でカルセドが効かなくなれば緩和医療

公開日: : 最終更新日:2019/10/20 がん電話相談から 過去ログデータ

脳転移でカルセドが効かなくなれば緩和医療
78歳の夫は半年前、小細胞肺癌と診断されました。
腫瘍は右下葉に一箇所と脳転移が複数あり、全脳照射10回化学療法「カルボプラチン+エトポシド」を4クール行いました。
肺がんは一度収縮しましたが、再び大きくなり抗癌剤をカルセドに変更。
吐き気など副作用が出ました。
レントゲン上、腫瘍の大きさに変化はありません。
夫は高齢で認知症状もあります。
このまま抗癌剤治療を続けるべきでしょうか?

小細胞肺癌の脳転移で抗癌剤を続けるべきか?

ご主人はすでに脳転移があるので、全身の病気と考えられるため手術は有効ではなく全身の治療として化学療法を行うことになります。
また、小細胞がんは急激に進行するタイプですが抗癌剤が比較的効果が期待できます。
ただし、治癒を目指すものではなく、がんが一時的に小さくなることと進行を遅らせることが目的になります。

今回使われた「カルボプラチン+エトポシド」は標準的な治療で、カルセドもよく使われる薬です。
副作用が少し出ていますが、腫瘍のサイズが大きくならずに維持できているのでこれらの治療をどこまで継続するかが問題となります。

副作用には吐き気などの自覚症状の他に白血球減少による感染症や貧血と行ったものがあります。
今後、抗癌剤を投与してもがんが進行する場合、無理して継続することはおすすめしません。
1クールごとに効果と体調をはかりにかけ、どこまで頑張って続けるか考えることになるでしょう。
ただし、カルセドが効かなくなれば次の薬の効果はあまり期待できないので緩和医療に移行すると考えたほうがいいでしょう。

緩和医療を受けるには

ホスピス、緩和病棟と言われる施設以外にも緩和医療を行っている病院があります。
主治医に相談して通院のしやすさなども考えて決めるといいでしょう。

平成29年8月1日の産経新聞生活欄、癌電話相談より。

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