中間リスク群で骨髄移植するべき?兄弟間でHLA一致

公開日: : 最終更新日:2014/12/18 がん電話相談から 過去ログデータ

質問 中間リスク群で骨髄移植するべき?

47歳の母は2か月前に急性骨髄性白血病AMLと診断されました。
M2型で染色体と遺伝子には異常がなく中間リスクだそうです。
抗がん剤のキロサイド(一般名シタラビン)の治療を2クール終了、第一段階で寛解(顕微鏡で血液を調べても、癌細胞が見えない状態)
したと言われました。

回復を待って、あと1クール抗がん剤治療を行うことになっている。
主治医は「骨髄バンクから提供を受けるなら、骨髄移植は行わない」と言っていましたが、母の弟とHLA(白血球の血液型)が一致していることがわかり、移植を勧められています。
中間リスクで兄弟間で型が一致した場合移植すべきなのでしょうか?

回答 通常は移植をしないでいいリスク群

通常、中間リスクですと移植はしなくてもいいリスク群です。
再発して、再度寛解に到達したら、移植するのが一般的です。
しかし、お母さんは55歳以下で移植の対象年齢であり、弟さんとHLAが一致しています。
しかも寛解中に肺炎を併発してしまい、回復が遅いと言われているのであれば移植を勧める医師の気持ちもわからないではありません。

質問 骨髄移植のリスクは?

骨髄移植を受けたら再発のリスクは大きく下がりますか?

回答 兄弟間でHLAが一致で社会復帰40%

結論を言いますと、
まず移植後100日以内に30%の人が死亡します。
40%の人が皮膚や肝臓、腸管などで免疫反応症状を起こし、
一生、免疫抑制剤を飲まなくてはなりません。
運が良かった30%の人が元の生活に戻れます。

兄弟間でHLAが一致している場合は死亡する人も免疫反応を起こす人も5%程度減りますので社会復帰される方は40%ぐらいになります。
受けるかどうかはご本人の希望と決断次第です。
移植を受ける場合は、移植を多く行っている、慣れている施設で受けることをお勧めします。

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