高齢で前立腺に浸潤している膀胱癌の治療法

公開日: : 最終更新日:2014/11/13 がん電話相談から 過去ログデータ

質問 迷っています

81歳と高齢の父は血尿で膀胱腫瘍を発見し、CT検査と経尿道生検を受けました。
膀胱の出口に近い場所に4.5センチの腫瘍があり、膀胱癌と診断されました。
リンパ節転移、遠隔転移はありませんが、前立腺に浸潤していました。
主治医から「手術をするなら膀胱、前立腺、尿道をすべて取る手術ですが、年齢的にリスクが高いので行いません。しかし放置することはできませんので、放射線治療か抗がん剤の治療を勧めます」
といわれました。治療法の選択に迷っています。

回答 前立腺浸潤の膀胱癌の治療法

前立腺に浸潤している癌であれば提案されている放射線治療と抗がん剤治療も選択肢の一つですが、肺と心臓の機能に重大な合併症がなく元気であれば、81歳といえども全摘手術は可能です。
手術は転移がなく、きちんと取れれば他の治療法と比較して治療成績がよいので、手術を受けるのが一番いいと思います。
もし、放射線治療を受けるなら、抗がん剤と一緒に行ったほうが治療効果は高くなります。

一般的に浸潤癌で手術を行わない場合は、内視鏡的手術でできるだけ癌を削り取り、癌を小さくしてから抗がん剤治療と放射線治療を行う、併用療法を行います。
全摘手術と同様の効果を得られる可能性もあります。

質問 COPDでも手術可能?

父は喫煙暦60年でCOPD(慢性閉塞性肺疾患)なのですが手術を受けられるのでしょうか?

回答 手術は危険です

COPDの症状(息切れや喀痰の排出)が見られるのであれば、全身麻酔下の手術は非常に危険です。
抗がん剤治療も白血球減少をきたし、肺炎のリスクが高くなります。
そこで放射線の効果増強を目的とする少量の抗がん剤を用いた放射線治療がよいと思います。

平成26年11月11日の産経新聞癌電話相談より。
11月11日はポッキーの日らしいですね。

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