化学療法で乳房を温存しリンパ節郭清を省略できる?

質問 術前化学療法でリンパ節郭清を省略は?

58歳の女性です。
右乳房脇の下近くにしこりを感じ検査を受けました。
直径2.5センチの腫瘍が1個と周囲に小さいものが数個繋がった状態で見つかり、乳頭近くまで広がっていました。
脇の下のリンパ節も多数腫れていて、細胞検査で転移が確認されました。
ホルモン受容体は陽性でHER2は陰性でルミナールBタイプと言われました。

術前化学療法としてドセタキセルを4クール、CEFを4クール行った後、乳房全摘術とリンパ節郭清(かくせい)を行うことになっています。
術前化学療法を行えば乳房を温存することができ、リンパ節郭清を省略できるのでしょうか?

回答 リンパ節郭清を勧めています

基本的に術前化学療法を行う前にリンパ節転移があった人については、リンパ節郭清を勧めています。
ただし、薬がよく効いて画像で転移が消えていれば術中に行うセンチネルリンパ節生検などを利用して、とらなくてもいいのではないかという意見もあります。
しかし、もともと転移があって抗がん剤治療を行った人では、センチネルリンパ節生検の信頼度は低下するため、まだ少数意見だと思います。

乳房の手術も腫瘤が中心に向かって縮小した場合と、もともと乳管内に広範囲に広がっている場合とでは術式を変えています。
前者では切除範囲の縮小は望めません。

質問 8クール終了する前に手術は可能?

抗がん剤の副作用が辛いので8クール終了する前に手術を受けることはできませんか?

回答 決められた量と回数を計画通りに行うこと

手術はできますが、抗がん剤の治療は全身のことを考えて行っています。
手術をしたら抗がん剤が不要というわけではありません。
リンパ節に転移がある人はない人より肺や肝臓、骨などに転移が隠れている可能性が高いので、抗がん剤治療を行っています。
決められた量と回数を計画通りに行うことをお勧めします。

平成27年2月24日火曜日の産経新聞生活欄のがん電話相談から。
回答には癌研究有明病院の岩瀬乳腺科部長があたりました。

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