手術後に再発した場合救済放射線治療の可能性は?

51才の男性です。
PSA4.4、前立腺生検12本中2本(左側のみ)
にがんが見つかり、グリーソンスコア3+4=7でした。
骨シンチグラフィー、MRIで転移は無くT2a期の限局がんの診断で手術か放射線治療を選択するように言われました。
再発した場合に救済(サルベージ)放射線治療が受けられる手術に使用と思ったのですが、ネット上で放射線治療は初期の場合は90~95%は再発しない、手術は中リスクで2~3割再発があるという記述を見て迷っています。

中リスク前立腺癌、手術か放射線で迷う

再発の定義はひとつではありません。
まず根治治療後の血中PSAの上昇をPSA再発といいますが、
一般的に手術後では0.2以上
照射後では最低値+2.0以上に上昇した場合で
そもそも再発の基準が異なります。
また、CTなどの画像検査でわかる臨床的再発は中リスク癌では10年ぐらいどちらの治療法でも差がありませんが、放射線治療には前立腺局所での再発というリスクもあります。
ですから、まだ50代と若く長期余命が期待できる方は手術のほうがいいというのがコンセンサスになっています。

ただ手術にはインポテンス(ED)や尿失禁などの合併症があります。
あなたの場合、がんは前立腺左葉のみとのことなので右側は性機能温存手術が可能です。
edは放射線治療でも数年経過すると少なからず見られます。

手術後に再発した場合救済放射線治療の可能性は?

救済照射は暴行と尿道の吻合部を含め、6~7センチ四方ぐらいの大きさで照射しますので局所再発の可能性がtか合い場合に適応となります。
全摘標本の病理所見で外科的断端が陽性、特に前立腺尖部(先端側)でがん細胞が染み出しているような場合やPSA上昇が緩徐な(倍加時間が1年以上)場合に高い有効率が期待できます。

平成29年2月7日の産経新聞生活欄 癌電話相談より。

転移の無いリンパ節転移にアイソトープ治療(放射性ヨード)をする必要ない

54才の女性です。
9年前甲状腺乳頭癌で右葉切除と頚部リンパ節郭清手術を受けました。
右葉に5センチの腫瘍があり、病理分類はT4aN1aM0でした。
以来、経過観察を続けてきましたが、一ヶ月前、超音波検査で
リンパ節に7~8ミリの転移が1個見つかりました。
3ヵ月後の検診まで経過観察となりましたが何もしないのは不安です。
どのような検査が必要ですか?

甲状腺乳頭がん術後9年のリンパ節転移

まず初回治療後9年目に小さなリンパ節転移(1センチ以下1個)が見つかったことに大きな心配は要りません。
主治医の先生の指示通り定期的な経過観察を続けていくことで手遅れになるようなことは
ならないと考えます。甲状腺がんの大部分は進行がゆっくりしたおとなしいがんで
簡単にいろいろなところが飛び火しないことが特徴のひとつです。
その一方でご自身のように長期間経過観察10年以上の中で
再発やリンパ節転移が見つかるケースもありますが、
先ほどお話したようにごく小さな転移であればまず心配要りません。
当面経過を3ヶ月から半年に1回見れば十分だと思います。

8ミリの転移をすぐに手術で取るメリットは少なく、大きくなってくるかどうかを観察することが大事です。
また術後長期間経過していますのでCT、PETなどで甲状腺がんの遠隔転移先として
頻度の高い肺、骨などの転移の有無の確認は今後必須です。
また甲状腺組織が半分(左葉)残っていますが、腫瘍マーカー-Tg(サイログロブリン)値の推移は一応参考になります。

アイソトープ治療(放射性ヨードの内用治療)をする必要ない。
明らかな遠隔転移(肺・骨)がなければ今すぐに残っている甲状腺を切除の上でのヨード治療(I-131治療)に意義は無いと思います。

乳がんホルモン受容体1%以上あれば陽性に分類

51才の女性です。
乳がんステージ1で右乳房温存手術を受けました。
腫瘍の大きさは0.7センチ、グレード3、リンパ節転移はありませんでした。
ホルモン受容体のER1~9%、PgR0%で、HER2陽性、Ki67の値は50%でした。
述語、化学療法のTC療法とハーセプチン、放射線治療を実施。
さらにホルモン治療を行うか主治医に聞かれました。
サブタイプはHER2型と思っていましたがERは低値でも要請なのでルミナルB型になるそうです。
ホルモン治療は必要でしょうか?

ER10%未満の乳がんのホルモン治療は?

乳がんのサブタイプはホルモン受容体陽性のルミナル型と陰性のHER2型やトリプルネガディブ型に大別されます。
以前はホルモン受容体10%未満は陰性とされホルモン治療の対象となりませんでしたが、
現在は1%以上あれば陽性に分類されます。

ただ、あなたの場合はPgRも陰性でホルモン陰性の通常のHER2型に近く、
化学療法とハーセプチンの併用で十分効果が期待できそうです。
そこにホルモン治療を追加するかどうかです。

一般にホルモン治療は抗がん剤治療に比べて副作用が軽く、体の負担が少ないので
ホルモン要請なら実施を検討しているのが実情です。
あなたのようにホルモン受容体が院生に近い状態ではその効果はあまり期待できません。
再発予防の補助療法として必須とはいえず、経済的に可能なら実際に1ヶ月ほど内服してみて副作用が気にならなければ
継続するようにしてもいいでしょう。

もう片方の乳がん発生予防になると聞きました。反対側にも乳がんができる確立は?

ホルモン治療は新たな乳がん発生に対して予防効果があることがわかっています。
ただ、実際にがんができるかはわかりません。
最近の統計では両側乳がんになった人は乳がん患者全体の7~8%です。

平成28年8月30日産経新聞のがん電話相談より。

オプジーボEGFR遺伝子変異が陽性の方には効果が弱い

60歳女性です。
1年半前、非小細胞がんの扁平上皮がん、リンパ節転移がありステージ3と診断されました。
上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子変異が陽性でした。
放射線治療30回と抗がん剤(シスプラチン+ビノレルビン)治療4クールを実施し、CT検査の結果、肺主要が半分に縮小。
7ヵ月後に脳転移で再発し、タルセバの内服を開始したところ、現在は脳腫瘍が消失しました。
タルセバは続行するように言われましたが、副作用の皮膚障害が強いので服用を中止あるいは減薬できませんか?
話題のオプジーポ(非小細胞肺がん治療に承認された免疫療法薬)はどうですか?
また、免疫を上げるための漢方薬の併用はできますか?

肺がん脳転移が消失、抗がん剤治療中止は可能?

中止すると再燃する可能性もありますし、量を減らせば効果が落ちる可能性もあります。
副作用がきつくどうしても続けられない場合は休薬することもありますが、頑張って継続するのが一般的です。
オプジーボは非常によく効く方もいますが、あなたのおうにEGFR遺伝子変異が陽性の方には効果が弱いとも言われています。

現在効果が出ている薬を続ける方が確実です。
また、漢方薬も薬なので肝臓に負担がかかる、間質性肺炎を引き起こすなど副作用が出る可能性があります。

もしかしたら私も腺癌なのでは?

入院中同室だった肺腺癌の肩が抗がん剤も放射線治療も私とまったく同じでした。
EGFR遺伝子変異陽性のタイプは多くの場合腺がんです。
腺がんか扁平上皮癌かは生検で採取した細胞の形状を顕微鏡で見て組織型を決めています。
生検組織で見るのは一部の細胞であり、他の部分には腺がんが含まれていることがあります。
組織型にはあまりこだわらず遺伝子変異の有無、タルセバの効果があることを重要視する方がいいと思います。

平成28年5月31日の産経新聞がん電話相談より。

PSA再発とは、治療後PSA値が最低値+2以上に上昇

71才の男性です。
8年前PSA値10.5、生検で12本中2本からがんが見つかり前立腺癌と診断されました。
グリーソンスコアは3+2=5でした。
放射線の高線量率源治療と体外照射を行い、PSA値は0.5まで下がりました。
3年前からPSA値が上昇し、25となった1年半前、MRIとPET検査をしましたが病巣は見つかりませんでした。
直近の数値は40です。
骨シンチグラフィーも異常ありません。
主治医からは生検やMRIを特に進められていませんが現状で治療は必要でしょうか?

放射線治療後のPSA再発は全身に効果あるホルモン治療が標準

低悪性度の早期がんが根治的放射線治療後に再発する可能性は低いと考えられています。
しかし、治療後PSA値が最低値+2以上に上昇するとPSA再発と定義され、今後前立腺癌の進行が予想されます。
PSA値が40と高いので画像検査ではわからない微小な転移のある可能性が高く、全身的な効果があるホルモン治療を選択することが標準的です。

ホルモン治療を始めるタイミング

PSA再発だけで、画像検査で転移が無い状況でのホルモン治療の開始には副作用の兼ね合いもあり議論があります。
高悪性度のがんやPSA値が倍になる時間が半年以内の場合には早期にホルモン治療を開始しますが、現実的にはベストのタイミングは捉えにくいものです。
定期検査以外にも異常を感じたら画像検査をおすすめします。
前立腺癌の転移は骨とリンパ節が多いのですが、一番困るのが背骨に転移して足が麻痺してしまうことです。

ホルモン治療の効果で長期延命できても寝たきりの生活を余儀なくされることもあります。
いきなり下肢麻痺などになることはまれですが、足が動きにくくなるなどの症状には注意してください。

平成28年8月23日産経新聞がん電話相談からより。

睾丸のがんで脳に転移、髄注で激しい頭痛やめまい

45歳の男性です。
半年前睾丸に違和感を覚えて病院へ受診。
悪性リンパ腫ホジキンリンパ腫びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の1期と診断されました。
腫瘍は左後腹膜にあり、大きさは10センチでした。
R-CHOP療法(分子標的薬リツキサン+抗がん剤のCHOP療法)6クールが近く終了予定です。
頑固な悪性リンパ腫の治療法の種類

悪性リンパ腫の脳転移の予防的治療はしたほうがいい

脳転移の可能性があると言われ、予防のために3クール目と同時に
「メソトレキセート+キロサイド+ステロイド剤」の髄注(脊髄腔への注入)を行いましたが、激しい頭痛やめまいなどがでました。
現在、PETで腫瘍はほぼ消失しています。
主治医から髄注4回を勧められていますが、このような強い副作用がでても治療を続けるべきですか。

後腹膜にある副腎や鼻、睾丸、乳房に腫瘍があったり腫瘍が大きかったりした場合、脳転移の可能性が高いです。
脳に転移してしまうと、抗がん剤が非常に効きにくいので予防的にメソトレキセートとキシロサイドの髄注を3週間ごとに4回行うのは標準的な治療です。
腫瘍が消えても、血液やリンパ中に微小ながん細胞が流れている可能性もあるのでできれば治療を続けた方がいいです。

脳にとって抗がん剤は異物ですから頭痛などが出るのはやむをえませんが、
一次的なものです。静脈注射で全身投与するより中枢神経に直接抗がん剤を高濃度で入れられる髄注の方が全身にかかわる副作用は少ないです。
ただ、食事ができず点滴に通院しなければならないなど生活に支障が出て中止する方もいます。
辛さはご本人しかわかりませんので主治医によく相談してください。

睾丸の違和感が続いています。腫瘍との関係はありますか?

この疾患に関係があればPETなどで陽性になったり悪化したりします。
PETが陰性で泌尿器科医も見たうえで違うというなら関係ないでしょう。

すい臓がんは抗がん剤治療だけで完治しない

61才の女性です。
4ヶ月前にすい臓がんステージ3~4と診断されました。
膵頭部に2.5センチの腫瘍があり、周囲に浸潤していたため手術できないといわれ、抗がん剤治療を受けています。
当初の「ゲムシタビン+TS1」では効果が見られませんでしたが、
「ゲムシタビン+ナブパクリタキセル」に変更した後、腫瘍マーカーが正常化し、
次回のCT検査の結果がよければ手術を考えるといわれています。
手術が可能であれば行ったほうがいいのでしょうか?

すい臓がん3~4期、抗がん剤治療後の手術

診断の時点では他の臓器には転移がないものの、周囲の太い動脈に浸潤した「局所進行」膵臓がん、
とういう状況だったものと思われます。
抗がん剤がよく効いて周囲の動脈との間に隙間が得られれば、技術的には手術可能となる場合があります。
抗がん剤治療のみですい臓がんが完治することはまず無く、
いずれ効果が弱くなり、がんがお菊なる事がほとんどですので手術は完治を目指す唯一の治療法といえます。
もちろん、術後も抗がん剤治療の継続が必要な場合もあり、
その際に手術により体力が落ちすぎていると治療を再開できず最終的に予後が短くなるというリスクもあります。

今回のケースのように
抗がん剤治療により当初は手術ができないといわれたすい臓がんが手術できる状況まで改善するようになったのは最近のことです。
2~3年前から登場した「フォルフィリノックス療法」や「ゲムシタビン+ナブパクリタキセル療法」の効果によるものです。
ただ抗がん剤が非常によく効いた場合に手術に移行したほうが全体として長生きに繋がるかどうかという科学的データはまだなく、
ある程度挑戦的な治療ともいえます。

1期食道がんの5年生存率は手術の場合80%

71歳の男性です。
2ヶ月前、胃カメラで食道がんが見つかりT1bのステージ1と診断されました。
CTではリンパ節転移はありません。
主治医から治療の選択肢として手術と化学放射線療法(放射線治療と抗がん剤の併用)を提示されました。
3年前、胃がんで意の3分の2切除しています。
このため手術で食道を切除すると、胃ではなく大腸を持ち上げて食事の通り道を再建することになり、通常より難しい大手術になると説明を受けました。
手術と化学放射線療法では治療成績はどのくらい違いますか?
大手術になっても手術したほうがいいのでしょうか?

胃がん術後に発見された食道がん1期

一般的に1期食道がんの5年生存率は手術の場合80%です。
一方、化学放射線療法では9割の人はがんがいったん消えますが3割が再発します。
再発してからも手術は可能なので再発後に手術した例も含めて過去の臨床試験では化学放射線療法の4年生存率は80%ぐらいです。
手術と放射線療法の生存率は大きく変わらず、現時点ではどちらも標準治療と考えられます。

手術の利点は、病巣と一緒にリンパ節を含む周囲の組織を切除して病理診断するので根本治療ができること、また正確なステージがわかることです。
しかし体への負担(侵襲)が大きい治療であり、合併症などのリスクがあります。
化学放射線療法は手術を回避することができますが、確実性は手術よりも劣ること、
近接する心臓や肺への放射線による障害のリスクがあります。
主治医とよく相談の上、治療法を選択しましょう。

抗がん剤の副作用は放射線と併用することで毒性が強く出る場合があります。
副作用を抑えるいい薬もあります。
うまく乗り切り、治療を完遂することが肝要です。

平成28年9月13日の産経新聞生活欄、がん電話相談より。
回答にはがん有明病院の渡邊消化器外科食道外科部長があたりました。

白血病の新しい治療法。間葉系幹細胞はドナーのリンパ球から攻撃されない

白血病の新たな細胞医療、2015年9月承認された日本発の幹細胞を使った再生医療等製品。
ただ、白血病において行われる造血幹細胞移植における合併症につかうものです。
移植後、ドナーのリンパ球により患者の臓器が障害をうけることがある。
そのときに使う製品として承認されました。

白血病とはどういう病気なのか?

血液の中には白血球 赤血球 血小板がありますが、血液を作る工場である
骨髄野中にある造血幹細胞から分化してできています。
白血病とは造血幹細胞が癌化する血液の癌。

白血病の治療法

診断時には体の中に白血病細胞が一兆個あるといわれている。
抗がん剤によって100分の1に減らすことを目指す。
抗がん剤と造血幹細胞を組み合わせて行う。
複数の抗がん剤をセットにして繰り返し何回もして治癒を目指す。
半分は治癒する。
無理と予想される場合、移植を行う。 続きを読む

トリプルネガティブ早期乳癌のフェマーラは5年で中止していい

58歳の女性です。
5年前、乳癌で右乳房温存手術を受けました。
乳頭近くにできた1センチ大の浸潤癌で、ホルモン受容体はER10%未満、PgR陰性で、HER2も陰性でした。
術後、放射線治療を乳房全体に30回、乳頭部に追加5回の計35回実施。
ホルモン療法でフェマーラの内服をはじめました。
3年後、右乳頭部のしこりを自覚し、再度部分切除しましたが、病理検査の結果、がんは確認されませんでした。
現在フェマーラの内服を継続していますが、予定通り5年間で終了すると言われました。
再発転移が心配なので内服を続けたいのですが。

乳癌術後5年 ホルモン治療を続けたい

確かにホルモン治療は長く続けたほうが再発予防にいいかもしれないという考え方が出てきています。
しかし、全例に当てはまらないため継続するかどうかはタイプと再発リスクで考えるのがよいと思います。
乳癌の治療はホルモンに反応するタイプ(陽性)と反応しないタイプ(陰性)にわけられ、ホルモン陰性(ER,PgRが陰性)の人はホルモン治療の対象外となります。
ホルモン陰性の中でHER2も陰性のケースをトリプルネガティブといいます。
あなたの場合、ERがわずかに陽性ですが、タイプとしてはトリプルネガティブに近く、ホルモン反応性は低いタイプと思われます。 続きを読む

胃の3分の2を切除の次は大腸を持ち上げて食道の通り道を再建

71歳の男性です。
2ヶ月前、胃カメラで食道がんが見つかり、T1bのステージ1と診断されました。
CT検査ではリンパ節転移はありません。
主治医から治療の選択肢として手術と化学放射線療法(放射線治療と抗がん剤治療を同時にする)を提示されました。
3年前、胃がんで胃の3分の2を切除しています。
このため手術で食道を切除すると胃ではなく大腸を持ち上げて食道の通り道を再建することになり、通常より難しい大手術になると説明を受けました。
手術と放射線療法では治療成績はどれぐらい違いますか?
大手術になっても手術したほうがいいのでしょうか?

一般的に第1期食道がんの5年生存率は手術の場合80%です

一方、化学放射線療法では90%が癌がいったん消えますが、3割は再発します。
再発してからも手術は可能なので再発後に手術した例も含めて過去の臨床試験では化学療法の4年生存率は80%ぐらいです。
手術と化学放射線療法の生存率は大きく変わらず、現時点ではどちらも標準治療と考えられます。

手術の利点

手術の利点は病巣と一緒にリンパ節を含む周囲の組織を切除して病理診断するので根治治療ができること、また正確なステージがわかることです。
しかし体への負担(侵襲)が大きい治療であり、合併症などのリスクがあります。
化学放射線療法は手術を回避することができますが、確実性は手術より劣ること、近接する心臓や肺への放射線による障害のリスクがあります。
主治医とよく相談し治療法を選択しましょう。

抗がん剤の副作用

放射線と併用することで毒性gあ強く出る場合がありますが、副作用を抑えるいい薬もあります。
うまく乗りきり治療を完遂することが肝要です。
平成28年9月13日火曜日の産経新聞生活欄より。

牛肉や豚肉の食べすぎは前立腺がんの進行を早める

46歳夫は8ヶ月前、前立腺がんと診断されました。
PSA値234、グリーソンスコアは9、針生検は16本中ほぼすべてが悪性で、
PET-CT、骨シンチで多発骨転移が見られました。
ホルモン治療の「カソデックス+ゾビラックス」とランマークを併用し、
治療開始から4ヵ月後、PSA値7まで下がり、
画像診断上で骨転移の増加はありませんでした。
今後の治療法として、
1.抗がん剤(ドセタキセル)とホルモン治療の併用
2.放射線治療
3.前立腺全摘
を提案されています。
どうしたらいいでしょうか?

前立腺がんで多発骨転移、今後の治療法は?

ランマークは骨を壊す破壊細胞の働きを抑えて、骨転移の広がりや骨粗しょう症を防ぐ分子標的薬です。
ホルモン治療との併用で良好な効果が出ているようですからまずは現在の治療を続けることが大切です。
ドセタキセルについては、ホルモン療法と同時開始の併用で、生存期間を延長するという
欧米の臨床試験データが見られます。
特に広範な転移を有する患者さんに有効性が高いようです。
全身の副作用は比較的少なく、白血球の減少、脱毛と爪の変形などです。
より積極的な治療を望むなら、1の抗がん剤治療併用を選択されるされるのがいいでしょう。

原発巣に対する放射線や手術など根治療法の追加は、多発骨転移のある現状ではメリットがありません。
しかし、骨転移が著明に改善し、PSA値が0に近づくなどすれば、
ご主人が若いだけに、再燃のリスクを減らす目的で、
前立腺局所への治療を追加する意義もあろうかと思います。
ただ、照射後には直腸や膀胱からの出血、手術後には尿失禁などの副作用に悩むことがあります。

食事や生活上の注意

牛肉や豚肉の食べすぎは前立腺がんの進行を早めるというデータがあります。
魚やトマトを含む緑黄色野菜を多くとり、早歩きや軽いジョギングなどの有酸素運動でより免疫力アップを目指すことをお勧めします。

治験になるには?スキルス胃がんの化学療法

予後が悪く寿命が短いスキルス胃がんの癌電話相談。

32歳の娘は1年前スキルス性胃がんと診断されました。
腹膜は種があり、手術はできませんでした。
腫瘍が大きく食べ物の通過障害があったので、胃と腸を繋ぎ合わせるバイパス手術を
行った後、化学療法で「タキソール+シスプラチン+TS1」を6クール実施。
現在は「タキソール+TS1」を実施しており体調は比較的安定しています。
2ヶ月ごとにCTをしていますが、改善したと言われたことがありません。
この治療法でいいのでしょうか?
有明病院ではどのような治療法を行っていますか?
また治療中にほかにできることはありますか?
免疫療法はどうでしょうか? 続きを読む

PSA高値にならない前立腺がん再発は?毎年直腸診!

74歳の男性です。
10年前PSAが38、グリーソンスコア3+4=7で前立腺がんと診断されました。
カソデックスとリュープリンによるホルモン治療を開始し、その後放射線を72グレイ照射しました。
直後からPSA値は0.04に低下。
経過良好で5年後にカソデックス、その半年後にリュープリンを中止しました。
以降、半年ごとの検査ではPSA0.02前後で安定していましたが、直近の検査で0.08に上昇しました。
この数値でも半年後との検査は必要でしょうか?
1年に1度ではだめですか? 続きを読む

原発の肺腺がんは周囲がすりガラス状で可能性が高い

72歳の男性です。
2年前、中分化型肺がん、ステージⅢAと診断され、
胸腔鏡補助下手術で右下葉の切除とリンパ郭清術を行いました。
術後化学療法で、「シスプラチン+アリムタ」を4クール施行、
1年半後、CT検査で左肺下葉に小さい影が1個出現し、
4ヵ月後のCT検査で周りのすりガラス状の影も含めて7ミリの大きさになりました。
画像診断では新たな高分化腺がんの可能性が高いと説明され、
左下葉の区域切除、または部分切除を勧められています。
転移か原発かで治療法は違うのでしょうか。 続きを読む

神経内分泌腫瘍NETとNECの違いは?G1~G2がNETでG3がNEC

57歳の男性です。
小腸の神経内分泌腫瘍(NET)、カルチノイドと診断されました。
カプセル内視鏡やダブルバルーン小腸内視鏡の他、各種検査を受け、回腸(小腸の一部で大腸に接続する部分)に一センチの腫瘍があり、リンパ節転移のないG2タイプでホルモンを産生するタイプでもないといわれ、手術を予定しています。
どのようなものでしょう?

NETとNECの違いは?G1~G2がNETでG3がNEC

神経内分泌腫瘍に由来する腫瘍は神経内分泌腫瘍(NET)と神経内分泌癌(NEC)があります。

NETはカルチノイドともいわれ、癌ではない、がんに似た腫瘍として扱われます。
いろいろな分類があり、大きさでの分類は、小腸では一センチ以下と一センチより大きい物の2種類に分別され、大腸では1センチ未満と1センチ以上から2センチ以下、2センチ以上と3種類に分類されています。
場所によらず、一般的に2センチを超えると悪性度が高いと言われています。
また、増殖能によりG1,G2,G3の3つの分類があり、NETはG1とG2で低~中悪性度、G3で高悪性度のNECになります。

最近では一センチ以上であれば転移などの頻度が増えるため手術した方がいいとの報告もあります。 続きを読む

食道がんの再発の余命は1年程度。治療法は?

61才の男性です。
1年4か月前食道がんで開胸手術を受けました。
術後の検査でリンパ節転移が複数見つかったため、3か月後に再発予防のための抗がん剤治療、
フルオロウラシルとシスプラチンの併用療法を2クール行いました。
手術から1年後のCT検査で肩甲骨あたりから腹部まで14か所のリンパ節転移が見つかりました。
多発転移なので放射線治療は難しく、
同じ抗がん剤治療を2クール行い、リンパ節転移な全体に小さくなり効果はあったという評価でした。
現在5回目の同じ治療を受けています。
この治療法でいいのでしょうか?
治る可能性はありますか?
今後、痛みは出てくるでしょうか? 続きを読む