膵がん術後,TS-1とゲムシタビン,抗がん剤を開始の期間

公開日: : 最終更新日:2014/03/02 がん電話相談から 過去ログデータ

質問、膵がん術後はTS-1の治療しかない?

70才男性です。2ヶ月前、膵がんと診断されました。
病巣を縮小させる目的でTS-1の治療を受けたのですが、吐き気と食欲不振で続けられず、2週間で中止になりました。


1ヶ月前、膵がんの切除手術を受けました。
ステージⅣa、リンパ節転移はありませんでした。
主治医からTS-1を飲むようにと言われています。
まだ体力が回復しないため、TS-1の治療を受ける自身がありません。
ほかに治療法はないでしょうか?

回答、TS-1の副作用が辛い場合はゲムシタビンがお勧めできます

膵がんは完全に切除できれば治すことができます。
しかし、目に見えない浸潤や転移まで切除することは大変難しく、術後に再発することもあります。
手術後の抗がん剤治療(補助化学療法)は取り残した微小がんを抑制し、再発を予防することがわかっています。

抗がん剤はゲムシタビンかフッ化ピリミジン(TS-1など)が用いられます。
最近の臨床試験で、日本人ではゲムシタビンより、TS-1の方が再発予防効果が強いことがわかりました。
したがって、TS-1が第一選択ですが、海外ではゲムシタビンが用いられており、
TS-1の副作用が辛い場合は、ゲムシタビンがお勧めできます。

質問、膵がん術後どのくらいの期間で始める?

TS-1治療を受ける場合、手術後、どのくらいの期間で始めればいいですか?

回答、2ヶ月半から3ヶ月以内に抗がん剤を開始

補助化学療法の臨床試験では手術後、2ヶ月半から3ヶ月以内に抗がん剤を開始されることが多く、一般的には、取り残した微小がんが進行しない早期の段階から使用することが合理的と考えられます。
3ヶ月を超えて抗がん剤を始めた場合、臨床試験で示された再発抑制効果がそのまま得られるかわかっていませんが、あせらず、体力の回復を待った方が得策である場合が少なくないと考えられます。

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