境界悪性卵巣腫瘍の手術後管理、病理医に再度、病理診断

公開日: : 最終更新日:2014/04/02 がん電話相談から 過去ログデータ

質問 境界悪性卵巣腫瘍の手術後管理

27歳娘のことです。1年5ヶ月前、卵巣の悪性腫瘍と診断され、3ヵ月後に右の卵巣腫瘍を摘出しました。
腫瘍は直径30センチと大きな者で、リンパ節や他の臓器への転移はありませんでした。
手術後の追加治療は行わず、3ヵ月ごとに外来で経過観察をしています。
娘は結婚していますが、子供はまだいません。

回答 病理診断結果の重要性

若い患者さんで巨大な卵巣腫瘍を診る時、単純なのう胞(風船のような袋)であれば、
良性のしょうえき性線種(漿液性腺腫)を考えますし、やや複雑で大小ののう胞が混在していれば両性、ないし境界悪性の粘液性腫瘍、また、脂肪成分・骨成分などを認める場合は成熟のう胞性奇形腫を考えます。

今回、悪性といわれ、手術のみで治療が終わり、術後の化学療法の話もなかったようですから、若い方で巨大卵巣腫瘍の場合に一番多い境界悪性の粘液性腫瘍の可能性が考えられます。
手術後の管理をどうするかの前に、この腫瘍の病理診断を信頼のおける病理医に依頼したほうがいいですね。

大きな腫瘍をいくつかの割面で観察すると、多彩な肉眼像が見えます。
このうち、怪しいと感じる部位をさらに切り出して顕微鏡検査に回します。
経験豊富な病理医ですと、この切り出しを適切に行います。
肝心な部分が含まれない切片からは「がん」という診断が出来ません。
巨大卵巣腫瘍ではしばしば過少診断になりやすいのです。

質問 どのような経過が予想される?

今後どのような経過が予想されますか?

回答 病理医に再度、病理診断し早目の妊娠を目指すべき

病理診断されて、境界悪性なら、通常は病気の側の卵巣腫瘍とともに摘出し、反対側の卵巣や子宮を温存することは許容されます。
娘さんの場合、信頼の置ける病理医に再度、病理診断を仰ぐことが望ましいのです。
そして境界悪性なら、なるべく早目に妊娠を目指して努力すべきでしょう。

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