頑固な悪性リンパ腫の化学療法、治療法の種類

公開日: : 最終更新日:2014/04/23 がん電話相談から 過去ログデータ

質問 治療経過は適正でしょうか

50代男性、4ヶ月前に腹痛で受診し、腹部大動脈原発(大きなものが1個あり、おなかが背中のほうまで腫れていた)
未分化大細胞型ALK陰性悪性リンパ腫と診断されました。


CHOP療法を2クール行い、4000あったLDH(正常値200~470)が400まで下がりましたが、2週間で1800まで上昇しました。
次にCHOPE療法を1クール行い、ついでDEVIC療法を2クール終了、3クール目をどうするかを考えています。
それぞれ1クールを2週間で行いましたが、効果はいまひとつです。
この治療経過は適正でしょうか?

回答 CHOP療法→CHOPE療法→DEVIC療法という治療の流れは正しい

CHOP療法は悪性リンパ腫の代表的な治療法です。
CHOP療法→CHOPE療法→DEVIC療法という治療の流れは正しいものです。
通常3週間ごとに行いますが、2週間ごとに行うと、1.5倍強力になります。
これが効かなかったと言う事は、このがんがかなり頑固な癌であるといえます。
DEVIC療法もそれほど効いてないようですが、やめてしまうと悪くなるかもしれません。
3回目ぐらいで腎機能が悪くなってきますので、続けて何回もできるということではありません。

質問 他に化学療法はありますか?

自家移植はどうでしょう。
また他に化学療法はありますか?

回答

自家移植も悪くないですが、移植前に出来るだけ寛解(病変の消失と血液所見の正常化)、または腫瘍の大きさを4分の1以下までに小さくしてから移植をしないと効果はありません。65歳まで行えます。
他の化学療法はDHAP療法かESHAP療法、ICE療法かGDP療法をまだ使うことが出来ます。
4月の後半には新薬「ブレンツキシマブベドチン」が出ますので、CD30が陽性なら使用することも可能でしょう。

頑固な悪性リンパ腫の治療法の種類

東北がんネットワーク にリンパ腫のがん化学療法標準プロトコールが参考に出来ます。
http://tohoku-cancer.com/protocol/01.html

ALK融合遺伝子検査で陽性なら

ALK融合遺伝子の発がん性を抑える薬剤(ALK阻害剤)が使える

CHOP療法

B細胞性悪性リンパ腫に用いられる化学療法
(シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾロン)

DEVIC療法

びまん性大細胞B細胞性リンパ腫(DLBCL)の治療
(デカドロン、ベプシド、イホマイド、パラプラチン、ウロミテキサン)

DHAP療法

(デキサメタゾン、シタラビン、シスプラチン)

ESHAP療法

(エトポシド、メチルプレドニゾロン、シタラビン、シスプラチン)

ICE療法

(イフォマイド、カルボプラチン、エトポシド)

CD30が陽性なら新薬

再発・難治性のCD30陽性ホジキンリンパ腫および再発・難治性のCD30陽性未分化大細胞リンパ腫を対象に、ブレンツキシマブベドチン。

H26.4.15の産経新聞がん電話相談からです。
産経新聞のがん電話相談は、がん治療の最先端をいくであろうがん研有明病院の先生が対応している為非常に短い文章でも勉強になります。

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