前立腺がん。転移がない場合に完治も期待できる放射線治療

公開日: : 最終更新日:2014/07/05 がん電話相談から 過去ログデータ

高リスク前立腺がんで術後PSA値が上昇傾向になり、ホルモン治療と放射線治療の選択に悩む。

質問 ホルモン治療と放射線治療の選択に悩む

71才男性です。
2年前、PSA値11で前立腺がんと診断され、前立腺全摘術を受けました。
グリーソンスコア8、進行度T3aで、リンパ節や骨への転移はありませんが、被膜外に浸潤していました。
術後、治療はせず、経過を見てきました。

1年後のPSA値は0.117、その8ヵ月後は0.290と上昇傾向にありますが、CTで転移は認められていません。
主治医からホルモン治療と言われていたのですが、今は放射線治療を勧められています。
治療法の選択に悩んでいます。

回答 ホルモン治療は完治を期待できる治療法ではない

PSA上昇の原因が局所再発と考えるのか、遠隔転移と考えるのかで、治療法は変わってきます。
グリーソンスコアと進行度の両者が高リスク因子ですから、局所の問題のみならず、リンパ節などへの転移が隠れている可能性があります。

この程度のPSA値では、転移があっても画像検査では確認できません。
PSAの上昇速度がやや速いのは転移の存在を疑わせることから、全身的なホルモン治療が適応になるかと思われます。
しかし、完治を期待できる治療法ではなく、副作用も多彩ですから、慌てて開始する必要はないと思います。
転移がない場合に完治も期待できる放射線治療をまず行ってみるという選択肢が浮上します。

特に全摘標本の病理検査で断端陽性(がん細胞が標本の最外側に露出)であれば、完治しないにせよ
一時的な効果はあると思います。

質問

放射線治療の副作用は?

回答

手術後のPSA再発(0.2以上)に対して行う放射線治療の場合、
初期治療として行う根治照射より全体の線量を1~2割少なくしますので、
その分副作用発生のリスクは低下します。
しかし、重篤なものはないにしても、便や尿に出血したり、尿漏れが悪化する可能性はあります。

平成26年6月17日の産経新聞のがん電話相談より。
なかなか誰にも相談できないことなので、是非がん電話相談を本とかにして出版して欲しいと思いましたね。
私も男性なので前立腺の病気はかかるかもしれないので興味深いです。

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