卵巣顆粒膜細胞腫の3度目の再発予防のために化学療法は?

公開日: : 最終更新日:2015/01/08 がん電話相談から 過去ログデータ

質問 卵巣がんの抗がん剤で治療しましょう

52歳女性です。
6年5か月前、卵巣顆粒膜細胞腫で子宮と卵巣の全摘手術を受け、その後3か月ごとに経過を見てきました。
手術から4年1か月後骨盤内に再発、腫瘍の摘出手術を行い、術後の抗がん剤治療を受けてきました。
再発の手術から2年1か月、後肺に再発が見つかり、(2回目の再発)、肺上葉切除術を受けました。
主治医から、「卵巣顆粒膜細胞腫の抗がん剤はないので卵巣がんの抗がん剤で治療しましょう」と言われました。

回答 3度目再発予防の化学療法は明確になっていない

卵巣顆粒膜細胞腫は、卵巣の卵細胞を取り囲む細胞で、卵細胞の栄養などを補充しながら、卵細胞の発育分化を支える細胞です。
卵巣腫瘍は悪性と良性の間に中間的な境界悪性というグループがありますが、卵巣顆粒膜細胞腫は、その境界悪性の群に属します。
この腫瘍は発育が遅いためか、抗がん剤や放射線が効きにくいということが知られています。
発生頻度が少ないため、まとまった報告は少ないですが、報告例でもがん研有明病院の経験でも、手術以外の治療効果は芳しくないと思います。

今回、最初の再発では手術後に卵巣がんに準じた化学療法を行いましたが、2度目の再発を防ぐことはできませんでした。
3度目の再発の予防のために化学療法を行うかなどについては明確になっていません。

質問 化学療法は受けない方向

次の化学療法は受けない方向で考えているのですが。

回答 再発したら勇気を出して手術で対処

婦人科がんの再発様式から推定すると、次の再発は1~2年の間と次第に早くなり、再発リスクは50%以上あると思われます。
しかし、この腫瘍は元来化学療法の有効性に乏しいので化学療法をしないという選択は妥当です。
大変心配でしょうが、担当医とともに、落ち着いて再発の早期診断に努め、再発したら勇気を出して手術で対処するのが良いと考えます。

平成27年1月6日がん電話相談、瀧澤憲・がん有明病院顧問(婦人科)があたりました。

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