甲状腺全摘出後に行う術後補助療法が放射性ヨード内用療法

73歳の女性です。
13年前、声が出にくかったため検査を受け、甲状腺乳頭がんと診断され 、甲状腺左葉切除術を受けました。
甲状腺ホルモン療法(TSH抑制療法)のチラージンSを内服しています。
1年3か月前、右頸部リンパ節に1.3センチの腫瘍が見つかり、5か月前に放射性ヨード内用療法を受けました。
ほかの臓器への転移はありません。
最近受けたエコー検査ではリンパ節の腫瘍の大きさに変化はありませんでした。
主治医から再度、放射性ヨード内用療法を受けることを勧められています。
治療効果は期待できるのでしょうか?

回答 甲状腺全摘出後リンパ節に転移

放射性ヨード内用療法は甲状腺全摘出後に行う術後補助療法です。
治療の目的は基本的には、今あるリンパ節転移を消すという目的より、
他臓器(肺・骨など)に病気が進行するのを抑えるために行います。
今、画像で見えていないもので、残存しているかもしれないがんを除去するのも放射性ヨード内用療法の目的です。

主治医の先生が放射性ヨード内用療法を勧められた目的は、リンパ節転移の治療目的だけではなく再発や他臓器への転移を懸念されてのことだと思います。

質問

経過観察はどのようにしたらいいでしょうか?

回答

まず、エコー検査で頸部に再発や転移、リンパ節の増大、増加がないか調べていくことが大事です。
腫瘍マーカー値(サイログロブリン値)も再発・転移の有無の指標になりますので、血液検査も続ける必要があります。
また、CTやPETも組み合わせて経過観察するすることがあります。
TSH抑制療法については骨粗鬆症や心機能などの合併症に注意が必要です。

平成27年9月29日産経新聞のがん電話相談より、回答にはがん研有明病院の戸田頭頸科副医長があたりました。