脳は抗癌剤が効きにくいが遺伝子異常が有る場合は効果が有る

55歳の夫は2年半前に人間ドッグのPET検査で右肺上葉に二センチの癌がみつかりステージⅠaの肺腺がんと診断されました。
上葉切除術を行い予防的に抗癌剤UFTを1年間服用。
1年半前MRIで右前頭葉に1センチの転移が見つかり、ガンマナイフを実施しました。
半年前に突然けいれんを起こして救急車で搬送。
脳転移が2.3センチまで大きくなっており、緊急手術しました。
その後、髄膜播種が見つかりサイバーナイフを実施。
全脳照射も検討しています。
痙攣発作を繰り返し現在は足の麻痺がでて動けません。
今後どのような治療法がありますか?

肺がん術後、脳転移で再発

肺がん術後に脳転移で再発した場合、まずはサイバーナイフ、ガンマナイフなどでピンポイント放射線照射で脳転移を抑えていく治療となります。
しかし一箇所でも転移がでたということは、今後他にもでてくる可能性が高いので全身の治療を考えることも必要です。
抗癌剤は目に見えない微小ながんを抑えることを期待して使用します。

脳は抗癌剤が効きにくいが遺伝子異常が有る場合は効果が有る

脳は脳組織と血管との間に障壁があり、抗癌剤が行き渡りにくいと言われますが、実際使ってみて効く場合も有ります。
特にEGFR,ALKなどの遺伝子異常がある患者さんにはそれらの阻害剤(経口剤)の効果が期待でき、脳転移にも効果が期待できます。
癌の遺伝子異常を調べてみることを勧めます。

全脳照射は画像では見えない癌にも放射線をかけて治療するという考え方ですが、脳全体に当てると認知機能低下などのダメージを起こすことも有ります。
ただし治療後にすぐに認知症になるわけではありません。

抗けいれん薬と脳浮腫軽減のためのステロイド併用は問題ない?

髄膜播種が有る場合痙攣発作を起こすことがよくあるので抗けいれん薬はつづけることをおすすめします。

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