T3尿管癌で腎尿管全摘、補助化学療法をします

70歳の男性です。
9ヶ月前人間ドッグの尿検査で異常があり泌尿器科を受診。
膀胱鏡と尿細胞診検査で膀胱がんが見つかり、経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)を行いました。
BCG膀胱内注入療法を週1回、計7回施工しましたが尿細胞診が陰性化せずCT検査の結果、左尿管に癌が見つかりました。
左側の腎臓と尿管の全摘を受け、病理診断の結果、深達度はT3でリンパ節転移はありませんでした。
抗癌剤のGC療法(ゲムシタビン+シスプラチン)を予定しています。
腎臓を片方摘出していますが抗癌剤治療をしても大丈夫ですか?

尿管癌で腎尿管全摘、補助化学療法しても大丈夫?

膀胱がんと尿管癌はどちらもほとんどが尿路上皮癌という種類の癌です。
腎盂、尿管、膀胱といった通りに道に多発しやすいので反対の腎臓と尿管が正常であれば尿管癌の場合、病気の側の腎臓と尿管を全摘します。

T3とはがんが尿管の外側の脂肪細胞まで及んでいるという所見です。
CTでわからないような小さな転移や週への癌の残存の可能性があるため補助化学療法をします。

GC療法は点滴の抗癌剤治療で、2~4コースぐらいします。
シスプラチンは腎臓への負担があり、腎機能が低下している場合には減量するか同系統のカルボプラチンに変更します。
副作用は食欲不振や軽度の脱毛、白血球、血小板の減少が主なものです。
抵抗力が弱るので感染症には注意して下さい。

転移が心配です。3ヶ月毎にCT検査をしていますが他に気をつけることは?

腎尿管の切除後は膀胱に再発することがあるので膀胱鏡、尿細胞診検査でもチェックしてもらって下さい。
今までにない痛みは骨転移の検査も必要です。