癌が見えないとアリムタを中止したほうがいい?

公開日: : 最終更新日:2017/09/24 がん電話相談から 過去ログデータ

60歳の夫は1年2ヶ月前、肺腺がんステージ1bの診断で胸腔鏡下で左中葉切除術を行いましたが、胸水にがん細胞が検出され、ステージ4と診断されました。
術後化学療法で「カルボプラチン+アリムタ」6コース終了後、
維持療法としてアリムタのみ続行しましたが、感染症のため5コースで休止しています。
CT、MRI検査では再発転移なく、現在経過観察中です。
このままアリムタを中止したままでいいのか不安です。

肺がん4期、維持療法(薬物)の抗癌剤を再発すべきか?

肺がんの再発予防を目的とする術後補助化学療法は、カルボプラチン(プラチナ系薬剤)+1剤で4コースが通常です。
もし再発したら、そのとき改めて治療を開始します。

一方、転移がある4期の場合は
手術をせずに「カルボプラチン+アリムタ」であれば6コース程度行い、その後もアリムタを癌の増大が抑えられる限り続けます。
しかし感染症の他にも足の浮腫などの副作用が出て、長期的に続けるのが難しいことが有ります。

ご主人は手術時の胸水にがんが含まれているため微細な癌が体に残っている4期となります。
目に見える癌はないのでアリムタの効果を確認できません。
再発リスクはありますが、これまでにやれることはやっており、効果が見えない状態でこのままアリムタを続けるメリットより、デメリットのほうが大きいので続けることはおすすめしません。

EGFR遺伝子変異が陽性ならイレッサ

今後経過によってイレッサを検討すると言われています。
EGFR遺伝子変異が陽性であれば再発したとしてもイレッサなどの分子標的薬の効果が期待できます。
完治は難しいですが、癌の進行を抑えることは期待できるので長期生存できる可能性もあります。
ですから現時点であまり心配しなくても良いと思います。

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