ホルモン治療と放射線治療でPSAが2になるまで経過を見ましょう

68歳の男性です。
10年前にPSAが46で生検を受け、12本すべてから癌が検出。
病期はT3bN0M0で局所進行前立腺がんでグリーソンスコアが3+4=7でした。
ホルモン(抗男性ホルモン剤)治療を開始し、半年後にはPSAは4.2になり、放射線治療のIMRTを78グレイ照射しました。
半年後にはPSAは0.14まで下がりました。
その後ホルモン剤をビカルタミドに変えて4年半継続しました。
PSAが0.04に低下したため、ホルモン治療をしばらく休むことにし、現在も休薬しています。
最近のPSAは0.9です。
主治医からPSAが2になるまで経過を見ましょうといわれていますが大丈夫でしょうか?

高リスク前立腺がんのホルモン治療を休んで大丈夫?

精嚢に浸潤しているあなたの癌は、転移はありませんが再発リスクの高い癌です。
長期2~3年のホルモン治療とIMRTを78グレイ照射するのは標準です。
まれにPSAが上昇しないまま再発することもありますが、ホルモン治療を終了した後にPSAが2以下を保っていれば再発はないと判断します。
ホルモン治療は通常、男性ホルモンの産生を抑える注射単独かビカルタミドの併用で行います。
あなたの受けた抗男性ホルモン剤単独で5年半という治療は、一般的に推奨されている方法とは異なりますが、10年たっても再発してないので結果として成功していると思います。

再発の可能性は、もともと局所進行がんですので治療後の再発リスクは低くはありません。
しかし10年間再発してないので今後再発するリスクは低いと考えていいと思います。
ただし、放射線の晩期合併症などは今後も起こりえますので、血尿、血便には注意してください。

平成28年2月16日の産経新聞がん電話相談からよりです。