抗がん剤が最適。再発胆のう癌の腹壁転移に骨盤転移

公開日: : 最終更新日:2015/02/05 がん電話相談から 過去ログデータ

質問 腹壁転移に骨盤転移に化学療法

67歳の母は7年前、胆のう癌の手術を受けました。
術後ジェムザール療法を2年半行いましたが腹壁に直径2cmの再発が見つかり切除しました。
術後ジェムザールとTS-1の併用療法を半年行いました。
9ヶ月前から腫瘍マーカーが上昇、最近になり骨盤に転移が見つかり、ジェムザールとシスプラチンの併用療法を勧められました。

回答 再発胆のう癌の治療法

手術後の抗がん剤治療(補助化学療法)は、手術で摂りきれなかった微小がん細胞を攻撃し、再発を予防することが目的です。
がんが見えない手術後の状態からの抗がん剤治療ですので、その抗がん剤が効いているか否か個人レベルで判断するのは不可能です。

1年後に再発するはずだったがんが抗がん剤で抑えられて2年半後に延長したのか、抗がん剤をしても2年半後に再発する自然経過であった(抗がん剤が効いていなかった)のか区別できません。
一般に補助化学療法終了から半年以上経過してから再発した場合、抗がん剤が効いていたかもしれないと考え、
補助化学療法と同じ抗がん剤を使用することがあります。

ジェムザールとシスプラチンの併用療法は、転移再発胆のう癌に対して、
現在最も効果的な抗がん剤治療であり、この場合も最適といえます。

質問 他の治療法

他の治療法があれば教えてください。

回答 全身をめぐる癌は手術は適していない

今回はがん細胞が血液の流れに乗って腹膜にたどり着き増殖した転移再発です。
がん細胞は血液の流れに乗って今も全身にめぐっているかもしれない再発ですので、抗がん剤などの全身治療が最適であり、手術など局所療法は適していません。
前回の腹壁再発を手術した理由は、血液の流れに乗った転移再発ではなく、局所的な再発が疑われたからだと思います。

がん電話相談、再発胆のう癌の治療法について
平成27年2月3日火曜日の産経新聞の生活欄より。
回答には癌研有明病院の消化器内科肝胆膵化学療法担当石井副部長があたりました。

関連記事

no image

膵臓がん手術後肝臓に転移の治療法。抗がん剤が一般的

61才の男性です。 2年3か月前、すい

記事を読む

no image

膵頭部がんステージⅠの治療法、切除と再建は2回に分けない

質問 この手術法以外の手術方法はない?

記事を読む

no image

中リスク前立せんがんに3D-CRT(三次元原体照射)。IMRTとの違いは?

80歳の男性です。 6か月前、排尿障害

記事を読む

no image

セカンドライン化学療法 子宮体癌術後の治療法

手ごわい子宮体癌術後の治療法は?

記事を読む

no image

肺腺癌は抗がん剤2剤併用療法を4クール、PD1は臨床試験中

68歳の男性です。 1年前、肺腺癌ステ

記事を読む

no image

原発の肺腺がんは周囲がすりガラス状で可能性が高い

72歳の男性です。 2年前、中分化型肺

記事を読む

no image

膵がん手術後、腫瘍マーカーCA19-9上昇でTS-1治療の中止

質問 腫瘍マーカーCA19-9が抗がん剤

記事を読む

no image

前立腺がん手術後PSA上昇 ホルモン治療継続 救済照射後治癒の確認

がん電話相談から前立腺がん手術後PSA上

記事を読む

no image

膵がん術後,TS-1とゲムシタビン,抗がん剤を開始の期間

質問、膵がん術後はTS-1の治療しかない

記事を読む

no image

心臓にリスクの甲状腺がんの手術は様子を見るのも間違いではない

79歳の父は1年4ヶ月前、胃がんで胃全摘

記事を読む

3つの肝臓の影、何を意味するのか
肝膿瘍の原因は大腸がん。肝臓への道は肝動脈、胆管、門脈の3つ

熱っぽいと言っていたが田んぼを耕していたら倒れた 熱で意識がもうろう

頭部MRIで感染性心内膜炎で違和感がある
意識がない脳梗塞で抗生剤かステロイドパルスか?自発呼吸無し、対光反射消失

意識がない。ドクターGらしい主訴でした。 部屋がちらかっている

no image
無症状の甲状腺がんを手術したくない。経過観察でもいい?

41歳の娘は健康診断のオプションで測定した腫瘍マーカー「抗P53抗体」

no image
食道がんで胃ろう、ステントで食事。自分で食事も期待

87歳のおばは1ヶ月前に食道がんと診断されました。 腫瘍が食道をふさ

no image
色でわかる目の下のクマの対処法。青い?茶色い?黒い?

色でわかる目の下のクマをタイプ別で対処しよう。 クマ=隈とは、「陰・

→もっと見る

PAGE TOP ↑