セミノーマ、後腹膜リンパ節切除手術は必要?

公開日: : 最終更新日:2015/01/19 がん電話相談から 過去ログデータ

質問 精巣腫瘍、術後化学療法後の治療法

59歳の男性です。
5ヶ月前、左精巣腫瘍で精巣摘除術を受けました。
がんの種類はセミノーマで、ステージⅡb期、大動脈周囲の後腹膜リンパ節に6センチ×4センチの転移がありました。
腫瘍マーカーのLDH(乳酸脱水素酵素)が313、LCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)の値が15.1と少し高かったのですが、AFP(α胎児性蛋白)は正常でした。
3ヶ月前から抗がん剤治療(BEP療法)を3コース行い、後腹膜リンパ節転移は3.5センチになりました。
主治医から「腫瘍マーカーは正常化したが、3回目の抗がん剤の効果があまり見られなかったので手術をしましょう」といわれました。
後腹膜リンパ節切除手術は必要なのでしょうか?

回答

リンパ節転移は3.5センチに縮小していますので、手術はしないでしばらく経過を見るのがいいと思います。
セミノーマに対する化学療法後の残存腫瘍切除術は難しい手術です。
転移巣は線維化を起こし硬くなり、動脈と強固に癒着するため完全に切り取るのは困難です。
繊維化した転移巣はその後徐々に縮小していき、まれにしか再発しません。
再発してもまた抗がん剤がききますので簡単に命を驚かすようなことにはなりません。

質問

どのような経過観察になりますか?

回答

当初は1ヶ月に1回腫瘍マーカーをチェックして動きを見ます。
また、セミノーマの再発診断にはPET-CT検査が非常に有用です。
明らかに腫瘍マーカーの数値が上昇してきたり、リンパ節転移のサイズが大きくなれば、化学療法を再開します。
抗がん剤の副作用が強くて化学療法が継続できないときは放射線治療もあります。
セミノーマは抗がん剤のみならず放射線も非常によくききます。

平成27年1月13日の産経新聞、癌電話相談より。

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