食道がん内視鏡手術後リンパ節転移で食道全摘する必要はあるか

公開日: : 最終更新日:2014/04/19 がん電話相談から 過去ログデータ

がんの手術だからと言って自ら寿命を縮める選択肢は良くないのがよくわかる。
平成26年4月8日産経新聞がん電話相談からです。

質問 食道がん内視鏡手術後、リンパ節転移の治療法

62歳男性です。
1年前食道がんステージⅠで内視鏡治療を受けました。
がんは食道の入り口近くにあり、内視鏡治療の際には「根治切除なので追加治療は必要ない」と言われ、半年に一回、レントゲンとCT、採血で経過を見てきました。

最近食道には再発病変はありませんが、鎖骨上に14ミリのリンパ節転移が見つかりました。
手術か、放射線治療のどちらかを選択するようにと言われています。
手術は食道全摘出、放射線治療なら毎日通い、計15回照射するそうです。

回答 術前化学療法後の手術、または化学放射線療法が選択肢

少し難しい状況ですが、手術がいいか放射線がいいかについては今のところ、はっきりしたデータがないのです。
通常内視鏡治療の既往がなく、初発でリンパ節転移を伴う食道がんであれば、術前化学療法後の手術、または化学放射線療法が選択肢になります。

手術の内容と後遺症

食道全摘術の内容は、喉に近い部分まで食道を全部取り、胃を吊り上げて再建するという大きな手術ですから、手術に関しては危険性はありますが、最近ではかなり安全にできるようになりました。
それでも術後の合併症が起こる危険はあります。
一番の問題は食事がとりにくくなるなどの後遺症です。

放射線療法

一方、化学療法は胃、食道を温存できるメリットはありますが、がんが残ったり再発したりするリスクは手術より高くなります。
また、放射線による後遺症の懸念もあります。

質問 食道を全部摘出する必要はあるか?

食道がんに再発がないのになぜ全摘しないといけないのでしょうか?

回答 再発リンパ節の部分のみ切除食道に対しては化学放射線療法という選択肢もありえる

今回のケースは食道の病変には再発がなく、リンパ節の再発のみということで、食道まで全部切除するのがいいかどうかは迷う所を考えます。
再発リンパ節の部分のみ切除し、食道に対しては化学放射線療法という選択肢もありえると思います。
主治医とよく相談してください。

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