膵がんステージⅣaの治療法、放射線治療やペプチドワクチン免疫療法

公開日: : 最終更新日:2014/02/02 がん電話相談から 過去ログデータ

がん電話相談から、膵がんステージⅣaの治療法について。

質問

73歳の母は1ヶ月前、胃の不調を訴え、検査を受けた結果、膵がんステージⅣaと診断されました。
主治医から「血管に浸潤していて手術はできません」といわれました。
TS-1治療が始まりましたが、放射線治療など他に治療法はないでしょうか?

回答

手術ができない進行膵がんは、日本の規約でステージⅣになります。
ステージⅣbは肝臓などに遠隔転移がある病期です。
ステージⅣbは転移はないものの、がんが重要な血管に浸潤しているため、完全切除が不可能と考えられる病期です。

ステージⅣaは局所に限局していると考えられるため、本来なら放射線の治療効果が期待されるところです。
しかし、残念ながら膵がんの放射線感受性は高くありません。
また、術前に遠隔転移がなくても開腹すると微小転移が見つかるということがあります。
このように、ステージⅣaと診断しても本当は潜在的転移のあるステージⅣbというのことが少なからずあり、このような全身病の方に対し、局所治療である放射線療法は十分な効果が上がりません。

TS-1などの有効な抗がん剤が登場して以降、放射線療法は抗がん剤との併用で試験的に行われることがあります。

質問

ペプチドワクチン免疫療法について知りたいのですが。

回答

がん細胞の表面には正常細胞にはないたんぱく質の断片(ペプチド)が、免疫現象を起こさせる抗原として存在しています。
がんペプチドを皮下注射すると、近くの樹状細胞がそのペプチドを食べて、免疫担当のリンパ球に「これががん細胞の目印だ」と教えます。

リンパ球は次々と活性化し、標的となるがん細胞を見つけていっせいに攻撃します。
膵がんに有効なワクチンはいまだ研究段階で、実用化にはまだ時間がかかると見られています。

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