治験になるには?スキルス胃がんの化学療法

予後が悪く寿命が短いスキルス胃がんの癌電話相談。

32歳の娘は1年前スキルス性胃がんと診断されました。
腹膜は種があり、手術はできませんでした。
腫瘍が大きく食べ物の通過障害があったので、胃と腸を繋ぎ合わせるバイパス手術を
行った後、化学療法で「タキソール+シスプラチン+TS1」を6クール実施。
現在は「タキソール+TS1」を実施しており体調は比較的安定しています。
2ヶ月ごとにCTをしていますが、改善したと言われたことがありません。
この治療法でいいのでしょうか?
有明病院ではどのような治療法を行っていますか?
また治療中にほかにできることはありますか?
免疫療法はどうでしょうか?

スキルス胃がんの化学療法

「タキソール+シスプラチン+TS1」は胃がんで腹膜は種がある方にはよい治療法です。
当院でhあこのうち2種「シスプラチン+TS1」を行うのが標準的ですが、
病状や体力を考えて3種の薬を最初から使うこともあります。
現在実施中の「タキソール+TS1」も実績がある標準治療のひとつです。
現状では本人にとって最適と思われ継続がいいと思います。

科学的に検証された標準治療を併せてやるとより病状に有利なことや食べ物は特別ありません。
免疫治療は研究が進んでいますが、胃がんでは有効性がまだ確認されていません。
標準治療以外の治療の中にはそれ自体で副作用を認めるものもありますので積極的には行わない

ほうがいいと思います。

治験の対象なるには?

現在行っている治療が無効となった場合、内蔵機能に問題がなければ治験の可能性はあります。
ただ、治験薬は効果や副作用があまりわかっていない薬です。
治療を受けるためには副作用を乗り越えられるための十分な内蔵機能や体力が必要条件となりま

す。

平成28年6月21日火曜日の産経新聞生活欄の癌電話相談より。