遠くに転移する飛び散る癌の治療法、抗がん剤と免疫細胞療法

公開日: : 最終更新日:2014/07/02 がん電話相談から 過去ログデータ

限局性の癌

腫瘍が発生した部位だけにとどまる限局性の癌は標準治療(保険が利く手術、放射線、化学療法の3大治療)
だけで治る見込みの高い「おとなしいタイプ」とみなせます。
よく、癌の手術後、癌が治って長生きする方がいますが、限局性の癌を手術で切り取ったからでしょう。

飛び散る癌

最初に発生した原発部位から遠くに転移したり、近傍の同じ場所で再発を繰り返したりする「危険な癌」。
ただし、手術前には限局性癌と見分けられないことがすくなくなりません。
治療が難しくなる可能性大です。

飛び散る癌の治療法

新型の抗がん剤、分子標的薬

殺細胞剤(従来の抗がん剤の主流)とは異なり、がん細胞を殺すことまでは狙わない。
免疫にダメージを与えずに、がん細胞の急激な増殖にブレーキをかけ、あとは体に備わった免疫力に期待する。

ただし、保険適用範囲が極めて狭く、標準治療では投与できない場合が多い。
分子標的薬の多くは本来、癌発生部位に関係なく作用する設計になっていますが、日本では特定の部位に限って保険適用になっています。

免疫細胞療法

癌に強力な免疫抑制をかけて免疫を眠らせる。
体内に何かを投与して免疫を覚醒させるには命を脅かすほどの猛烈な刺激が必要。
そこで、免疫抑制の及ばない体外に免疫細胞(とくに癌に対する免疫の主役であるNK細胞)を取り出し刺激を与えて活性化したのちに体内へ戻す方法が考えられました。
問題は保険適応ではないため1回数十万円すること、詳しい病院などが少ないこともあります。

免疫細胞療法の種類

免疫細胞療法は、NK細胞を用いる治療法としてエビデンス(効果証明)を確立されました。ところがNK細胞の培養は困難であり、攻撃力が弱くても培養が容易なT細胞や樹状細胞を用いる免疫細胞療法が普及してしまいました。
結果的に、世の中に免疫細胞療法はマイルドであまり利かないというイメージが広まりました。
ということから、筆者は、ANK療法を強くするめるようです。

癌に一番利くANK療法

 
治療費目安1回35万円~ 1クール6回を3回行えば630万円
がんの攻撃が圧倒的に強いNK細胞を選択的に増殖・活性化させて使います。
強い免疫刺激の結果として点滴のたびに発熱を伴います。

CTL療法

治療費目安1回35万円~ 1クール6回を4ヶ月行えば840万円
T細胞のごく一部にあたるCTLは攻撃力が弱く、個々のCTLが認識できるがん細胞は一部です。
免疫刺激はなく、点滴しても発熱はありません。

その他の一般的な免疫細胞療法

20~50mlの血液から漠然とリンパ球を増殖させ、大半をT細胞が占めます。
活性が低下したNK細胞が極少量混じっていますが癌を攻撃する力はほとんどありません。
NK細胞療法、T細胞療法など名称はさまざまですがほとんど同じものです。
(おそらく筆者はまがい物に注意といいたいのでしょう)

樹状細胞療法

樹状細胞は感染症を感知し、ウイルス感染細胞などを攻撃するCTLを誘導することが知られています。
そこで癌に対するCTLを誘導させる研究が行われていますが癌に対する反応は鈍いのが課題です。

がんワクチン

癌ワクチンは免疫細胞療法ではなく薬です。
体内に投与してCTLを誘導できないかという期待の元に若干の延命を目標として試験中です。
丸山ワクチンなどのことです。
丸山ワクチンの費用は、40日分で税抜き9000円です。

癌に対する免疫とは直接関係のない細胞を使う免疫細胞療法や、強い免疫抑制のかかった体内でCTLを誘導しようとする試みは腫瘍免疫学の原則に照らして理にかなっているとはいえません。
進行がんとの戦いに使える治療法は限られているのです。
TVホスピタル2014/6月号の癌免疫細胞セミナーの広告を参考に記載しました。

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