前がん病変の治療の時期を患者が判断することは難しい

質問 がんの芽は癌になるのでしょうか?

80歳の女性です。
7ヶ月前、初期の食道がんと診断され、内視鏡治療で治癒切除しました。
6ヵ月後の検診で前回切除した近くに8ミリ大の病変が見つかり、前がん病変といわれました。
病変の周囲に米粒大のものが多数できていて、「がんの芽」と説明されました。
多発している「がんの芽」は大きくなってがんになるのでしょうか?

回答 がんの芽とは、前がん病変

食道がんは飲酒や喫煙などによる慢性的な食道の炎症に伴って、食道の中に多発することがあります。
このような変化は内視鏡で見ながら色素を使うことで観察が可能です。
今回のがんの芽と言われているのは、そのほうな変化をさしているものと思われます。

見えているものすべてが確実にがんになるわけではありませんが、
こういう方はがんになりやすいこともありますので、内視鏡で定期で木に食道を観察することが大切です。

質問 3ヶ月間経過観察をするか、内視鏡治療で切除か?

主治医から治療については3ヶ月間経過観察をするか、先に8ミリ大の病変を内視鏡治療で切除して、その後経過観察をするか、自分で決めるようにといわれ悩んでいます。

回答 前がん病変の治療の時期を患者が判断することは難しい

今回指摘された8ミリ大の病変が、がんあるいはがんに近い病変なのか、異型上皮といわれる前がん病変なのかによって、対応が変わる可能性があります。
病変が異型上皮と呼ばれる前がん病変であれば、3ヶ月の経過観察で進行がんになったり、転移したりすることはありませんので、経過観察でいいと思います。
もしがんの確定診断がついているのであれば、内視鏡治療をオススメします。

まず主治医の先生に、3ヶ月間経過を見ても大丈夫な、待っていい病変なのか、現時点でがんと診断されていて、急いで治療したほうがいい病変なのかをたずねてください。
治療の時期を患者さんが判断することは難しいと思います。

平成26年12月23日の産経新聞のがん電話相談より。
回答には癌研有明病院の渡辺雅之・消化器外科食道担当部長が当たりました。
言われてみるとおり、専門用語を並べておいて、患者にどうするか判断してくださいは無責任ですよね。
放置して癌になれば、患者は悲しいし、手術をしてもそれがしなくてもいいことだった場合、体に負担がかかり、高額なお金もかかるわけですから。

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