前がん病変の大きさは10ミリ近くになると早期の肺がんの可能性

54才女性です。
1年半前、胸部レントゲンで肺に影があり造影ctを受けたところ左肺の上葉に8ミリのすりガラス状陰影を指摘されました。
前がん状態(AAH)といわれ経過観察となりました。
半年ごとに薄切CT(TSCT)検査をしてきましたが、先日の検査で9ミリの大きさになっておりがんになる可能性があるとして、
胸腔鏡手術を勧められました。
すぐに手術したほうがいいのでしょうか?

肺の前がん状態、すぐ手術するべきか?

1年半で8ミリから9ミリになったのは誤差範囲内です。
明らかに増大しているとは言えず、すぐに治療が必要というものではありません。
CT検診のガイドラインではすりガラス状の薄い影で15ミリ未満のものは大きさが変わらなければ経過観察でいいことになっています。
半年後にもう一度CTして2年間で大きさが変わらず10ミリ以内に収まっていれば手術せず様子見でいいでしょう。
その後も年1回のCTによる経過観察は必要です。
陰影が薄くても大きくなる場合、大きさは変わらなくても影が濃くなったり濃淡が出てきたりする場合はがんが進行してきたと考えて治療を強くお勧めします。

前がん病変の大きさは普通5ミリぐらいで10ミリ近くになると早期の肺がんの可能性があります。
50代とお若いので検査のたびに心配するよりご家族の状況などを勘案してどこかで手術を決断される選択肢もあるでしょう。

腹腔鏡手術は3から4箇所の小さな創部から内視鏡や器具を入れて手術します。
こうした病変は手術中に肺の表面から見えないことが多く、手術前に病変部を性格に特定するためにマーキングをする必要があるかもしれません。
全体がすりガラス状陰影で肺胸膜の直下にあれば肺の部分切除ですむ可能性があります。

平成29年3月7日産経新聞生活欄がん電話相談より。

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