自分の心臓弁を修復する心臓手術が大阪市立総合医療センター

公開日: : 最終更新日:2014/04/24 循環器内科

大阪市立総合医療センターの僧房弁修復手術が、平成26年4月13日の読売新聞で取り上げられてました。
心臓弁の修復は弁置換手術よりも患者の負担が軽い。

心臓の血液の流れる方向は、右心房→右心室。
左心房→僧房弁→左心室、左心房と左心室を隔てる僧房弁は2枚1組の弁が筋肉の動きで開閉し、血流の逆流を防ぐ。
弁と筋肉をつなぐ腱索が延びたり切れたりすると、弁に隙間ができて血液が逆流し心不全が起きる。

従来は生体弁は10年で再手術、機械弁は薬を飲み続ける

ブタや牛の組織で作る「生体弁」や炭素線維製の「機械弁」と置き換える方法もあるが、耐久性が低い生体弁は早ければ10年で再手術になり、機械弁は耐久性が高いが血液の塊ができるのを防ぐ薬が欠かせない。
もっとも望ましいのが患者自身の弁を元通りに修復する手術で、大阪市立総合医療センターの柴田先生は、痛んだ腱索を特殊な糸で作り直す、「腱索再建術」を得意とする。

心臓弁を修復する手術の利点

大阪市都島区の大阪市立総合医療センターでは、7~8センチの胸の切開ですむ、低侵襲心臓手術(MICS)に取り組む病院。
適応条件を厳しく定めているが、患者にとっては術後の回復が早いなどの利点がある。
MICSを担当するのは、大阪市立総合医療センター心臓血管外科部長、大阪市立大学医学部心臓血管外科准教授の柴田利彦先生と、大阪市立総合医療センター心臓血管医長の高橋洋介先生。

開胸しないので患者負担が少ない

MICSは内視鏡手術なので1週間ほどで入院前の状態に戻る。
入院期間も短縮でき、職場復帰も早い。
開胸手術だと、肋骨が繋がるまで2~3ヶ月かかり、心臓の状態も入院前の状態に戻るわけではない人もいる。
開胸手術は胸を切り開き肋骨を切って心臓を手術する。術後の胸は縫い後だらけ、胸が開かないように医療用テープで止めたりしてかなり痛々しいです。さらに術後は動けないです。

センターでは過去6年で196件実施し、MIC38件のうち、20件が腱索再建術だ。
自らの手術器具を考案し、術後5年間で逆流の再発による再手術は1人という成績を上げている。
(問題は先述の通り、適応条件が厳しいことのようです。)

若くして従来の心臓手術をした方は後遺症が負担

私の知り合いも若くして心臓弁の置き換え手術をしました。
全身麻酔、心臓の動きを止めて手術をし、若いとはいえ大変な体の負担がかかります。
手術後も心臓は100%健康とはいえず、結局転職し、心臓障害者採用でもっと楽な仕事に転勤しました。
機械弁だと一生ワーファリンなどの薬を飲み続けなければなりません。
この手術を昔から知っていれば、適応かどうかぐらい調べてあげたかったですね。
心臓の弁置き換え手術をすると障害者になるので費用負担はないけれど、若くしてならば精神的負担は大きいかもしれません。

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