C型肝炎の治療期間、3薬併用の特徴
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最終更新日:2014/04/22
肝臓内科、肝臓外科
C型肝炎の新薬、従来薬と併用で副作用少なく高い効果。
従来の治療薬2薬と併用で高い効果が期待される。
別の新薬も開発中だが、待てば年齢も上がり肝がんのリスクも高まる。
今ある最良の治療法を選択するのがいいだろう。
C型肝炎の自覚症状
健康な人が通常感じる症状と大きな違いがない。
食欲がない、体がだるく、疲れやすい
さらに進行すると、手のひらが赤くなる。
C型肝炎感染後の自然経過
C型肝炎ウイルス感染
急性肝炎 約30% 自然治癒
慢性肝炎 0.2%/年 自然治癒
慢性肝炎の約70%が肝硬変
肝硬変の7%/年 が肝癌(初感染後30~40年)
3薬併用による治療の特徴
- 初めて治療する難治性患者でも9割はウイルスが消える
- インターフェロンが効きにくい患者や過去に治療して再熱した患者にも有効
- 副作用は貧血や白血球の減少、発熱など2薬併用の時と同様
- シメプレビル特有の副作用は治験で確認されていない
治療期間の比較
2薬による治療 ペグインターフェロン週1回注射 12ヶ月
2薬による治療 リバビリン1日2回、飲み薬 12ヶ月
新しい3薬治療 ペグインターフェロン週1回注射 6ヶ月
新しい3薬治療 リバビリン1日2回、飲み薬 6ヶ月
新しい3薬治療 シメプレビル1日1回、飲み薬 3ヶ月
ウイルスが消えた人の割合
初めて治療する人
3薬治療89% 2薬治療57%
2薬治療が効果がなかった人
3薬治療51%
2薬治療後、再びウイルスが現われた人
3薬治療90%
C型肝炎治療費の助成
世帯の区市町村民税(所得割)の年額 月の自己負担
23万5000円未満※年収約800万円未満・・・1万円まで
23万5000円以上※年収約800万円以上・・・2万円まで
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