高齢者の水を飲まない拒否むせると脱水の注意

公開日: : 最終更新日:2014/08/09 総合内科

脱水は水分の問題と思われがちだが、食が細るのも大きな原因。
食事に含まれる水分は多いからだ。
高齢者は慢性的に軽い脱水や低栄養の人が多く、ちょっとしたことが救急搬送に繋がりかねない。

だが、ペットボトルを置いておけば水を飲むということではない。
栄養・嚥下補助食品メーカーの「ニュートリー」が行った、「高齢者の水分補給に関するアンケート」によると、「水分不足が不安」と考える介護専門職は95%に上るが、「難しい」の回答も93%。

水を飲ませるのが難しい理由

1.本人が飲まない 30.1%
2.飲ませようとしても拒否 21.9%
3.むせる 17.2%
だった。

国立国際医療研究センター病院・リハビリテーション科の藤谷順子医長は、
1.食事に含まれる水分を軽視しない
2.自然に液体を取る工夫
を挙げる。

水分を取る工夫の例

夏はそうめんやお茶漬けで済ませる人が多いが、ご飯とおかず、味噌汁の食事に比べると、水分もカロリーも少ない。
温泉卵を落とすとか、冷奴をたすとか、汁物を加えるなど工夫をして欲しい。

食事と食事の間には水分摂取を勧めるだけでなく、一緒にお茶の時間を持ったり、お茶漬けを用意するなど自然に飲める工夫がほしい。
牛乳、乳酸菌飲料、野菜ジュースなど目先の変化も重要。
スープやココアならカロリーも取れる。
市販の経口補水液やゼリー飲料が美味しく飲める時もある。

「むせ」が怖い時はネクターのようなトロリとした飲料が飲みやすい。
またペットボトルのような底の深い容器は顎をあげないと飲めず、むせやすい。
朝顔型の浅めの湯のみがお勧め。

脱水で特に注意が必要なのは

1.利尿剤を飲んでいる
2.認知症がある
3.下剤を飲んでいる
4.嚥下障害がある
5.糖尿病がある

等の人。
夏と冬では必要な水分量も違う。
心臓病や腎臓病で水分制限を受けている人はどの程度まで水分を取っていいのか主治医に確認したい。

水分以外で注意したいのは運動量の激減。
夏場に外出を控えていると体力が落ちる。
部屋でテレビコマーシャルの時間に椅子から立ったり座ったりするだけでも筋肉は鍛えられる。
元気に秋を迎えて欲しい。

高齢者の点滴外来

私の感想として 高齢者の点滴外来という言葉がある。
これにハマると、高齢者は自分で水分を飲まなくなり、点滴に頼るようになる。
点滴は脱水予防にということだが、自分で管理できないのは本末転倒なので、自分で管理できるよう指導して欲しい。

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