山登りハイキングで、首が痛いと悩む人の受診でした。
足が痛くて、寒くてホッカイロをじか張り。
低温火傷の傷、その後、首が痛い、足にかさぶたが出来るという流れでした。
主な症状は、
寒い、熱がある
反射のように見えるのは筋肉の痙攣発作
歯ぎしり
ろれつが回らない、口が開かない
研修医が示した病名は?
ツツガムシ病や、脳の血管障害、敗血症などが上がりましたが、
この傷跡、歯ぎしり、筋肉の痙攣発作から答えは、
嫌気性の細菌である破傷風という診断になしました。
嫌気性の細菌は酸素を嫌うため、かさぶたの中で繁殖します。
患者のかさぶたで治ったような気がするというのは実は治ってなかったのです。
発症はおそらく、低体温火傷の傷から感染したものと予測していました。
破傷風はこんな病気
発症期間 潜伏期間は3日~3週間。
この期間内に症状が発生すれば疑うべき。毒素は血流に流れる。
診察で痛み止め出して家に帰してほっておいたら死ぬところだった。
死亡率はなんと50%。
救急病院では破傷風のトキソイド 生物学的注射をすぐに打つのはこれを予防してである。
重症になると全身の筋肉の痙攣発作、呼吸機能の痙攣で呼吸できなくなる。
入院での治療になるそうです。破傷風ってこんな身近なもので、しかも判断はこうも難しいものだったのですね。
NHKテレビに研修医が出演、ドクターGはいつも楽しく見ていますが、次で最終回だそうです。