大阪で脳性まひ、ボイタ法が学べる施設、大手前整肢学園

公開日: : 最終更新日:2014/06/01 小児科、育児内科

妊娠中から出産前後に酸欠などが原因で子供の脳が損傷を受け、手足が不自由になる脳性まひ。(子宮破裂も原因の一つ)
治療は運動機能の改善を目指すリハビリが中心。
大阪赤十字病院(大阪市天王寺区)では全国でも珍しい病院付属の肢体不自由児・重症心身障害児施設「大手前整肢学園」で効果的なリハビリに取り組む。

脳性まひにボイタ法

チェコの小児神経科医が開発、大阪赤十字病院が1975年に日本で始めて導入した「ボイタ法」。
仰向けや横向き、うつぶせの体勢で背中や腰などの「誘発帯」と呼ばれる特定の場所を指で軽く押さえると、意思とは無関係の反射性の運動が起こる。
これでざまざまな部位の筋肉を活動させる。

脳性まひの子供は、力がうまく入らなかったり、筋肉がこわばっていたりするため、通常の筋肉の動きを経験できない。
刺激で起きる反動運動を利用することで、元々体に備わっている動きを引き出せる。

リハビリは1日15分程度で1日4回

リハビリは1日15分程度で1日4回行うのが基本。
自宅でも毎日続ける必要がある。
大手前整肢学園は親子で4週間入園し、子供に集中的なリハビリを行うと同時に、親が理学療法士からボイタ法を学べる。

親子入園用の部屋(計7室)も整備しており、全国各地から患者が集まる。
ここで治療を受けている子供は外来を含めて1000人を超える。
脳性まひは時間が経てば症状が固定し、体が動きにくくなる。
できるだけ早い時期にリハビリを始めたほうが運動機能の改善が見込めると話す。

脳の損傷や症状はさまざまで、リハビリの効果にも個人差がある。
ただし、体幹や呼吸器の筋肉も強化できるので歩くのが難しい重度の患者さんでも症状の進行を遅らせることができる。
生活の質の向上にも効果が期待できる。
平成26年5月25日の読売新聞より。

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