乳幼児の風邪で緊急で病院に連れて行く判断、怖いRSウイルス感染症

公開日: : 最終更新日:2014/08/30 小児科、育児内科

RSウイルス感染症は、上気道:咽頭、鼻腔、口腔、下気道:気管支、気管、肺、細気管支に感染し、潜伏期間は4~5日間。

症状の特徴

上気道炎

  • 鼻水
  • せき(おう吐を伴うことがある)
  • のどの痛みや腫れ
  • 発熱(38~39度)など

下気道炎

  • 呼吸が浅く、呼吸数が増える
  • 呼吸がゼイゼイする
  • 肩で息をするようになる
  • 哺乳ができなくなる など

感染経路と治療

RSウイルスの感染経路は接触感染と飛沫感染の2つ。
RSウイルスが付着した服やドアノブなどに触ったり、鼻水や痰に含まれるRSウイルスを吸い込んだりして感染する。
一般的な風邪症状を起こすウイルスです。

乳幼児では平均4~5日の潜伏期間後、発熱38~39度や鼻水、せきなどの症状を起こし、治まるまで最長2週間かかる。
気管支炎や肺炎など下気道炎、無呼吸症状を引き起こしやすいのも特徴だ。
海外調査では1歳までに70%、2歳までに全員が感染。
初感染の乳幼児25~40%が下気道炎になり、0.5~2%が重症化のため入院するとの報告がある。

生後6か月以内の乳幼児や早産児(在胎期間35週間以下)、気管支肺異型性症や先天性心疾患、ダウン症などの基礎疾患がある場合は重症しやすい。
こうした「ハイリスク乳児」には抗体製剤が保険適応となる。

乳幼児突然死症候群の死亡事例でRSウイルス感染が確認されることもあり、乳幼児の体調急変や突然死の原因としても考えられている。

緊急で病院に連れて行く判断

  • 呼吸が浅くて回数が多い、ゼイセイ息をする下気道炎の可能性
  • 機嫌が悪い
  • ミルクが飲めなかったり飲んでもすぐにぐずって起きてしまう
  • 夜眠ってくれない

基礎疾患がない場合、少し具合が良くない乳児を病院に連れて行く判断はいつすべきなのか。乳児は口呼吸ができないことを踏まえ、鼻づまりを起こしたら医療機関での受診を進める。
医師の立場から見ると、鼻水やくしゃみはさほど問題はないが、咳と鼻づまりは要治療状態と判断する。

ワクチンがないRSウイルスの対策

  • 家族ができることは、手洗い、うがいの習慣化
  • 風邪をひいているときはマスクを着用し、乳幼児に近寄らない
  • 風邪の人との接触をできるだけ控える

また、知らない間に感染源とならないためにも、乳幼児のいる家庭を訪問したり、乳幼児を抱いたりする機会を得た人も家族同様の気遣いをする。
促されなくても手洗いやうがいを行うのが乳幼児の健康に対する配慮だ。
物に付着したウイルスは4~7時間は感染力があるため、乳幼児が触れるものや場所をアルコールするのも有効です。

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