救急救命医は救急車から出てくるところから診察は始まっています。
ストレッチャーの移動中の痛みです。
反跳痛、腹膜刺激徴候、腹膜が刺激されるとゆすられると痛む。
お腹を押したり素早く離したりすると痛む。
お腹は腹膜に覆われている。
臓器より痛みに敏感な腹膜が痛む。
ERにストレッチャーからの移動だけで判別できる
例えば、肝臓、腸は神経がない。
虫垂炎、腸に穴が開いたときに腹膜刺激徴候が出ると外科に見てもらう必要がある。
反跳痛、腹膜刺激徴候がある症状を外科腹という。
外科腹(外科の緊急手術が必要な状態)は、腹膜刺激徴候の有無で分かる。
診察する前に分かる。
救急隊がストレッチャーからおろしてERのベッドに移るとき十分振動が伝わっているはずなので十分痛むはず。
振動で痛がらないことで判断できる。
あらゆる病気を診断にあげるうえで、どんどん緊急の病気を除外していくことが大事です。ストレッチャーの移動、ストレッチャーから病院の診察台までの移動からも除外できる病気がたくさんあります。それで初期治療は大きく変わってきます。スピード感が大事です。