進行舌癌のリンパ節に転移の手術で治った例

公開日: : 最終更新日:2014/03/03 歯科、口腔外科

60歳女性は口の中の痛みに耐え食べ物を飲み込んだ。
痛みで十分に食べられず、ここ1年で体重が目だって減っていた。
この体の異常は癌ではないか。
診て貰うのは怖かったが、体重が50キロを切った2012年の8月中旬、近くの病院を受診。
すぐに静岡県長泉町の静岡がんセンターを紹介された。

舌癌、首のリンパ節に転移

不安は当り、やはり舌癌だった。
腫瘍の大きさは4センチを超え、首のリンパ節に転移もあった。
もっと早く受診していればと嘆く次女に同センターで口の中や喉、鼻などにできる癌を治療する頭頚部外科部長の鬼塚哲朗先生は言った。
お母さんの場合は今が治療のタイミングということ。大丈夫です。

手術は9月20日に決まり、舌を右奥の一部分だけ残し、切除し、転移が見つかった首のリンパ節も取り除いた。
同時に形成外科がおなかの皮膚と筋肉を移植し、舌の代わりとなる部分を口の中に作った。
入院しながら飲み込みなどのリハビリを受け、一ヶ月後、体力が回復したところで
抗がん剤の点滴と放射線照射を同じ時期に受ける化学放射線療法が始まった。

舌癌術後の放射線治療30日間

5日間の抗がん剤の点滴を3週間の間隔をあけて計3回。
放射線療法は計30日間。
同年12月末、3ヶ月にわたる治療全てを終え、自宅に戻った。

進行した舌癌は見えない転移巣をなくすことが重要。
計画した手術と化学放射線療法を終えられるかどうかで、再発がなく、治せるかどうかが左右される。

チーム医療で舌癌を治す

この治療に欠かせないのが、頭頚部外科、形成外科、放射線治療科など多くの診療科にまたがる医師、看護師らによる連携だ。
毎週1回の会議で話し合うほか、電子カルテで患者の情報を早目にチェックし、滞りなく治療を進められるように各診療科で準備している。

下の代わりとなる組織の移植がうまくいかず、再手術になったりすると、次の治療に進めない。
医師、看護師、リハビリを行う言語聴覚士らがそれぞれの現場で患者を支えている。
再発の兆候もなく、電話での話もわかりやすくなったと言われますと喜ぶ。
味も以前ほどではないが、感じることが出来る。
入院中、話が出来ないときも看護師の何気ない言葉に励まされましたが。
皆さんに感謝していますと。
読売新聞の医療ルネサンス平成26年2月25日より。

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