見逃すと危ない不整脈。
心臓の原因の突然死は年間6万人。
大半が心室細動という不整脈によるものなのです。
突然死を食い止める方法とは?
心室細動とは?
心臓の上の部屋、心房、下の部屋が心室。
全身や肺に血液を送るのが心室。
この心室が痙攣のように震えるのが心室細動。
血液のポンプの役割ができなくなる心停止の状態になる。
脳に血液が流れなくなるのが一番の問題
6秒で失神、3秒で脳にダメージ。
心室細動のリスク
重い心臓病、心不全、心筋梗塞、心筋症が心室細動になりやすい。
スポーツ中に倒れるケース、心筋症で心臓の筋肉が弱くなったり遺伝性の心臓病が原因も。
心室細動の前兆
他の不整脈と違い、一回起こって即死が多い。
心室頻拍が前兆になるかもしれない。
心臓のポンプ機能が0ということではないが、動悸、めまい、失神を来たして、心室頻拍でなくなってしまうことも有る。
あらかじめ検査でわかるということでもない。
心電図で重症の心臓病がわかることができる。
リスクが高いとわかれば、超音波検査で心臓の働き、収縮の度合いを調べたり、
心臓にカテーテルをすすめて電気刺激で心室細動を誘発する電気生理査も行われている。
もっとも確実なのは植え込み型除細動器
ペースメーカーと同じ体に埋め込む。
ペースメーカーより大きい、これが心室細動が起こればとめてくれる。
ペースメーカーと同じように鎖骨下、皮膚を切開して皮膚と筋肉の間に入れる。
リードを静脈を右心房、右心室を通って固定します。
この器械は、心臓を常時監視、心室細動が起こったら、リードと本体の間で電気ショック。
AEDを体の中に埋め込んでいるようなもの。
埋め込み型除細動器が必要な人
- 心室細動・心室頻拍をすでに起こした方
- 心不全などで心臓のポンプ機能が低下している方
- これらを起こしていない場合でも、心臓ポンプ機能が低下している人
使っている人は年間6000人が使い始めている。
再発予防に手術を受けた人が4000人、リスクのため予防のため2000人。
最近は肌にぴったりと除細動器をつけるジャケット型がある。
手術が出来ない場合、手術をするまでの間に使う。
着用型除細動器という。