眼に注射で視力回復の可能性加齢黄班変性の治療抗VEGF剤PDT網膜点滴注射

公開日: : NHK番組、特集、ニュース

加齢黄班変性とは進行すると失明のおそれ。
網膜の中心部にある黄班のゆがみ、直線が曲がって見えたり
視野に黒い点が現れたりする。抗VEGF剤の投与と光線力学的療法(PDT)が主な治療法で
昨年11月に8週間ごとの投与で効果が持続する新薬が発売された。

網膜、黄班の部分など、老廃物による炎症などが原因で血管が新しくでき網膜側に進入、
黄班を押し上げる。血管からは血液成分が漏れたり出血したりして視力が低下する。



●治療は抗VEGF剤と光線力学的療法

★抗VEGF剤
眼に注射で視力回復の可能性のあるのがこれ。
血管の新生を物質VEGFと結合し、新しく血管ができるのを阻止する。

★光線力学的療法(PDT)
光に反応する薬剤を点滴注射した後、弱いレーザーを照射、薬剤から活性酸素ができ、血管を詰まらせる。

眼球の奥で光を感知する網膜の中で、中心部にあるのが直径6mm程度の黄班。
その中心の約0.4mmはもっとも光に敏感で、視力を左右する敏感な場所。
黄班がゆがんで傷つくと、直線が曲がって見えたり、視野に暗い点があらわれたりする。
加齢黄班変性は、黄班の下に加齢で老廃物がたまり、慢性的な炎症が生じて発症する。

新しく出来きた血管が網膜側に進入して下から押し上げるタイプと、
黄班下の組織が萎縮するタイプがある。



●日本人は黄班が押しがげられるタイプが9割と多い。

もれた血液部分が黄班の下にたまったり、出血したりして視力低下などの症状が重くなっていく。
東京女子医科大学眼科教授の飯田知弘先生は、加齢黄班変性は進行すると失明の心配がある。
異常に早く気付き、適切な治療を受ける事が大切と話す。

片目に異常があっても両目で見ると病気に気付かない事が多い。
片方ごとに格子模様を見て、ゆがみや暗点があるか自分でチェックするとよいです。
人間ドックの眼底カメラ検査で異常の有無を知る事も出来ます。視力回復には何事も早いほうがいい。

●抗VEGF剤で治療

VEGF(血管内皮増殖因子)の働きをおさえる薬。
治療は2008年から、新生血管(新しく出来るよりもろい、破れて出血しやすい網膜の血管)
を抑える抗VEGF剤が保険で使えるようになった。
これを定期的に眼球に注射し、進行を防ぐ。
漏れ出た血液成分が減り、視力が回復する可能性もある。



●ルセンティス=抗VEGF剤

従来使われてきた薬剤(ルセンティス)は1ヶ月ごとに3回投与し、その後は症状によって
調節する。間隔は1ヶ月以上あける。

●アイリーア=抗VEGF剤

昨年11月には最初の3回のみ4週ごとで後は8週ごとの投与で効果が持続する薬剤(アイリーア)
が発売された。薬剤費は3割負担で48000円だ。

抗VEGF剤で治療は大きく進歩した。
1年程度の投与を続け、その後様子を見ながら投与の間隔を調節していきます。

●光線力学的療法(PDT)

薬剤と弱いレーザーを使い、血管を自らの血の塊で閉じさせる光線力学的療法(PDT)。
新しく出来た血管が多いケースには、抗VEGF剤だけだと効果が出にくいこともあり、
抗VEGF剤とPDTを組み合わせて使う事もある。

加齢黄班変性の潜在的な患者数は約69万人。
治療を受けているのは4万人で、残りの約65万人は未治療と推定されている。
高齢者で治療に消極的な患者が多いのも一因。

加齢黄班変性の予防には、ビタミンCや亜鉛などの抗酸化物質が含まれたサプリメントが有効だ。
禁煙やサングラスの着用なども生活習慣の改善も勧められている。
東京女子医科大学眼科教授の飯田知弘先生は、
視力は生活の質を大きく左右する。固めガ正常なら予防で両目が不自由になることを防げるかもしれないので
あきらめず眼科を受診して欲しいと話している。
最近購読を始めた、読売新聞のくらし健康欄より。

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