ALS、横隔膜ペースメーカーの植え込みで生存期間が延長

公開日: : 最終更新日:2014/08/12 脳神経外科、神経内科

ALS横隔膜ページングとは、横隔膜に電気刺激を与えて人工的に横隔膜を動かし、呼吸運動を補助することをいう。
2011年にFDA(米国食品医薬品局)がALS患者さんに対するALS横隔膜ページング(横隔膜を直接刺激するタイプ)の使用を認可した。

ALSの生存期間が平均16ヶ月間延長

ALSは全体の筋肉の萎縮を引き起こし、患者さんの半数が3~5年で呼吸筋麻痺によりなくなるといわれる。
有効な治療法は確立されておらず、呼吸不全に対しては非侵襲的換気療法(NVI)のCRAP(経鼻的持続用圧呼吸療法)や、進行した場合は気管切開して、人工呼吸器を装着する。

ALS患者へのALS横隔膜ペースメーカーの植え込みは、人工呼吸器装着時期を少しでも先送りし、生存期間の延長が狙いだ。

FDAが認めた米国の研究では、ALSと診断されて以降、標準的ケア(NVI)のみをうけた患者さんとALS横隔膜ページングを受けた患者さんを比較した結果、後者の生存期間が平均16ヶ月間延長した。

横隔膜ペースメーカーの効果

  • 呼吸の増大(高CO2血症の改善)
  • 睡眠時無呼吸症候群の改善
  • 肺炎の減少
  • 換気状態の改善

脊髄損傷にもメリットがあり、脊髄損傷を発症し人工呼吸器を装着した患者さんに対する早期の植え込みによる効果に着目。
横隔膜の廃用性萎縮(長い間使わないことによる機能低下)を防止することで、
生理的筋活動が開腹し、人工呼吸から離脱したり気管切開を閉じたりできるようになった例もある。
徳洲会新聞No.940を参考にしました。

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